死んだ
やっと死ねる
それが最初に思ったことだった。
今までろくな人生じゃなかった。
生まれてすぐ親と別れ、施設で育ったがそこも悪辣な環境で、子供達を奴隷のように扱うような場所だった。
だから、生きるためになんでもした、いや、せざるおえなかった、その結果がこれだ。
黒いスーツのお兄さんたちに囲まれて銃で撃たれ死ぬ
どこか三流ドラマでもありそうなシンプルな死に方だ。
だからこの世に未練なんかなかった、むしろせいせいしたくらいだ
せめて次の人生があるなら今よりマシになるよう願いながら死んだ。
目がさめると、そこは白い空間だった。
そこには人がいて、一人は厳ついおじさんと横に秘書らしき人がいた。
「ここはどこだ?地獄か?」
「ここは裁きの部屋だ」
低く大きい声でもないのに響き渡る重い声で男は答えた
「お前は、名前はなんというか」
「センイクオだ。」
「レン様例の人です。」
秘書の女性がレンという男に耳打ちした。
「あぁ、お前がか。良かったなお前は、
普通なら即天国行きなのに、よく選ばれた」
「そうですね、100年に一度あるかないかのラッキーチャンスですね」
話が全く見えなかった
「一体なんの話だ!」
勝手に話を進めていく彼らに苛立ってこえをあげてしまった。
それをなだめるように男は言った
「お前は、次の人生自分で全て作れるぞ」
俺は心の中で疑問符でいっぱいだった




