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令嬢のわがまま

作者: 独楽屋

私は逃亡中である。自分は何故今こうなっているのかもわからず逃亡していた。けれども何故か私はこの状況を知っていた・・・。そう、これは私の前世の記憶での乙女ゲームでの王子ルートの結末だ・・。



私は世界最大の王国のある公爵家に生まれた。私は所謂異世界転生っていうものをしたみたいで、2歳ぐらいから意識が出てきたの。ちなみに名前はファニアで家名はハーミットっていうらしいわ。

その時はショックで倒れたけどね?だって前世の記憶では確か私って悪役じゃない!?って思っちゃって・・・。

でも悪役と言っても味方が居ないわけじゃないし、それにね!!超かっこいい従者がいるのよ!

いや、もうなんというかかっこよさだけで全世界滅ぼせるぐらいですよ!・・・・・。

ごほん、少々興奮して失礼してしまいましたが、けどね、この従者どうやっても乙女ゲーで攻略できないわけですよ・・・けれど悪役令嬢が失踪する時一緒に失踪しないのでどうやら完全に悪役令嬢側ってわけではない感じ。

そしてゲームをやっていたときの私は周りの王子とかのテンプレな攻略対象者は私からもう興味の範疇から消えちゃって・・けどこの従者が攻略できないってわかった時には絶望してこのゲームやめたぐらいだったからね・・・、まぁ、まとめるとその従者ラブなわけですが・・・。

で、私が13歳ぐらいだったかしら?そのぐらいにその従者がきたのよ。


「初めまして、私は今日からこのお屋敷の執事として働かせていただく、アレクです。以後お見知り置きを」


私はそこからは行動は早かった。お金儲けにしかほとんど興味のない会いたくもない両親にアレクを自分の専属の従者にしてもらってね。私は前世で攻略できなかったから、今世でヒロインでもないし、攻略本も何もないけれど、私は攻略し、最後もし私が失踪する事になってもついてきて欲しかったの・・・。

事あるごとに私は自分のわがままでアレクを連れて行って、自分の自慢の場所に連れて行ったけどアレクの反応はどこまでも淡白だった。この前も自慢の湖に連れて行っても、


「綺麗でしょ?どこまでも透き通っていてきれいね」

「そうですね、お嬢様、まるでお嬢様の心のように透き通っています」


会話だけ聞けばそこそこ脈が有るように感じるがセリフにほとんど感情がこもっておらず、まるでお世辞のように聞こえてくる・・・・。

そしてこのようなやり取りはいつまでも、そして前世で言う本編の始まりあたりに差し掛かってもこのような反応だった・・・その頃から私は非常に焦りを感じ、積極的に行動するようになった。けれども、態度は全然変わらず、


「お嬢様はどのようなときでも美しいです」


っと本心かわからないことをつらつらと並べるだけ・・・そうやってどんどん私の心は荒んでいき、誤ってヒロインであるリーゼ・クレストという子爵令嬢に辛く当たってしまった・・。

しまったっと思ったが・・・・・


「やはりお前はそうやって下の身分の者に辛く当たるのだな」


手遅れだった、私に遠くから話しながら、こちらに歩いてくるお方は、この国の皇太子殿下である、イゼルヒ・ルーゼンリッヒ殿下であった・・・。


「わ、私はそこの子爵令嬢があまりにも無作法なことをしているので忠告をしただけですわ!」

「ほう・・・忠告とはそうやって喚き散らすことを言うのか・・・、っと、リーゼ大丈夫か?」

「は、はい、申し訳ありません、殿下」

「そんなに畏まる必要はないよ、リーゼ、もうちょっと砕けて話してくれても構わない」

「い、いえ!殿下にそのような不敬な行為を働くわけには!」

「そこのクレスト令嬢の言うとおりですわ!殿下!」

「ちょっと口を挟まないでもらえるかな?ハーミット公爵令嬢」

「ぐっ・・・・」


その後、まるで私はほとんど何もしていないというのに前世の知識のストーリー通りに進んでいってしまい、私はその間何もできなかった・・・物語がそう進むのを止めることも、アレクともっと親密になることも・・・そしてあっという間に私は婚約破棄に追い込まれてしまい、そしてついに・・・


「あなたとは婚約破棄させてもらう!」


この状況まで来てしまった・・・。私もできるだけ先延ばしにしたかった・・・けれども、ほとんど無駄な足掻きで自分にとってのBADENDがもう既にそこまで来てしまった・・・。


そして、追い込まれての私は失踪する。このルート通りに来てしまったのだ・・・。このルートでは私の家は今までの罪も重なり処刑となるため、私は逃げるのだ・・・。だからこそ、私は信じたい・・。アレクの好感度は上がっていると・・。ゲームとは違い私についてきてくれると・・・。

だからこそ、私はなるべく緊張を隠し言った、いつもどおりの調子で・・・。


「アレク、私と少し出かけない?私行きたいことがあるの」


アレクはその私のいつもどおりのわがままに初めての笑顔を見せながら、


「お嬢様はわがままですね」


そう言って私の手をとった。



大部分は深夜テンションで書いた・・・。

反省はしている、後悔はしていない( ー`дー´)キリッ。



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