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夏生詩集3

笑顔の正体

作者: 夏生

こどもはいつも笑顔

なんて

嘘です嘘っぱちです


笑顔がなんなのか

わからず

口の端と端を

ひきつらせることで

精一杯でしたから

私は


こどもの頃の写真は

笑顔を作り途中の

陶芸でいえば

こねくり途中のような

なんだかわからない

物となって

写っています


なんだかわからない物が

笑顔に辿り着くまで

なんだかわからない物で

あり続けて

なにを考えているかわからない人と

呼ばれて

ただ暗い人と

呼ばれて


笑顔は自分を守る盾になる

と気づいてから

いつでもすんなり笑顔を

浮かべるようになりました


困ったときも

つらいときも

かなしいときも

笑顔を浮かべていました


笑顔は避難場所であり

笑顔から離れることが

できなくなりました


楽しいから

うれしいから

笑顔とは限らないのです


武器をもっていません

両手を上げているのと

同じことも

相手を突き放している

こともあるのですから









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