番外編 old tale、第三話
本篇をまだ練っているので、日曜日公開予定だった番外編を出しときます
では、期待せずアノスさんの死亡フラグ回収をお待ちください...
(嘘だよ?...多分嘘になる『筈』だからね!!)
翌日、残念ながら天候に恵まれることもなく、雨が降っていた...
「...はぁ」
「そんなにため息ばかりでは、落ち込む一方ですぞ?」
確かにそうだが...
「はぁ...この先やって行けるかな...」
「大丈夫ですぞ!旅立って、数週間で死んだ例はありませぬ故」
「...それって、ただ報告が無かっただけじゃないんですか?」
「...そ、そうとも言えますな」
「はぁ...では、行ってきます」
「はい、武運を祈り致しますぞ」
見送り等も特に無く、独り、寂しく北へ向かう
目印として、大きな山と教えてもらったけど...
「ど、どの山...?」
結構歩いて来てしまっており、最初に教えてもらった山を見失ってしまった
取り敢えず、石煉瓦で舗装された道を歩いてはいたのだが...
「道が...ない?」
そう、途中から道が途切れており、最早けもの道と化していた
しかし、今更引き返すことも出来ず、雨で視界が悪い中道なき道を行くのだった
森に入った途端、視界がクリアになった
覆い茂る木々により、雨が届かないだけなのだが、今はそれだけでも楽に感じる
「はぁ...あ、また溜息...」
森に入ったことで、雨でも辛うじて見えていた山も、既に見えなくなっていた
道も方角も分からずに歩き続けるのは、少しでも早くこの森を出たいからだ
この森には、何か嫌なものを感じたからだ
「これでも霊感は無い方なんだけどなぁ...」
気を紛らわせようと独り言を言うが、虚しいだけだった
「そう言えば...独りになるのは久しぶりだなぁ...」
元々病弱だった私は、入退院を繰り返していた
それでも、母や兄はずっと傍に居てくれていた
体調が良くなって、退院した途端死んでしまった...
「お母さん、お兄ちゃん...泣いてるかなぁ...」
何時も傍に居てくれていただけあって、少ない思い出には、二人は何時も私の中心にいた
これからずっと独りと言う可能性もある...
「淋しいよ...お兄ちゃん」
感傷的になり、俯いて歩いていたら突然、目に強烈な光を感じた
いつの間にか森を抜け、雨も止んでいた
「わぁ...凄い...」
雲の間から差し込む光が大陸に降り注ぐ
まるで、天国の風景を切り取って持ってきたみたいだ
それに加わえ、正にファンタジーと言わんばかりの緑溢れる平野が続いていた
「本当に、凄い...」
これを見て、初めて私は異世界に来たのだと実感した...
そして...私は、改めて勇者としてこの世界に生きることを覚悟した...
明日更新出来るか心配です…




