武闘大会〈最終日〉 上
上、下に分けました
第一ホール...
『はーい、皆さん最終日です。既に脱落した人も、これから試合の人も精一杯楽しんでね!』
楽しかった武闘大会も、もう終わりですね...
『あ、それと優勝した人には、豪華ビーチオブザハートへのペア旅行が譲渡されまーす!え?聞いてない?それは、今言ったからね!では、よい一日を!』
...本当に人間味溢れるスライムさんですね...
「おし、張り切っていくか」
「はい、です」
「カリーシャちゃん頑張ってね」
「はい!絶対優勝します!」
「...勝てる気しなくなったわ」
そんな話をしながら、一度観客席へ向かう
「んで?俺とカリーシャは何時戦うんだ?」
「あー...恐らく王子は次負けます」
「あ?何でだ」
「シルフィ達とですよ?」
「...ジンか」
「...はい」
「まぁまぁ、王子も御強いんですから」
「...アノス、俺にだってできないことはある」
「生身の人間ですしね...」
王子は更に落ち込んだ
「私はシバと試合してきます」
「...あぁ」
「...では」
...その内元に戻るよね?
そんな事より優勝目指して、まずはシバを落とさなくては...
「お、カリーシャじゃん」
「ん、シバも早いですね」
「まぁな?今日は全力で行く、負けないからな」
「はい、私も負けない、です」
「うーし、じゃあ、行きますか」
「はい」
私達はステージへ入場した
最終日ということで、観客の数が二日間より断然多かった
「あ、女王様だ」
チラッと見渡した中、スライムさんと一緒に座っていた女王
後で王子に教えとこ
「準決勝、カリーシャ対シバ・ソルティトの試合を行う...始め!」
そういえば、準決勝からは、全部私たちのクラスメイトだけだ...
っと考えていたら、始まってしまった
「ボーとしてると負けるぜ!フレイムバン!」
稽古の成果からか、詠唱なしでも魔法を使えている
足元に魔方陣が浮かんできたのでバックステップで回避する
直後、先程まで私が居た場所に火柱が立ち上った
「展開から0.7秒ですか...早くなりましたね」
「当たり前だ!ジンの稽古まじキツかったからな!」
まぁ、御愁傷様ということで...
私も反撃しましょうか
「ネフ、スローイングダガー」
『御意』
ネフを首輪からスローイングダガーへ変化させる
シンプルで曲線が美しいダガーへとなった
「はっ!」
ダガーをシバに当たるかどうかのギリギリへ放つ
「当たるかよ!」
当然避けられる
しかし、ダガーはただの武器じゃない
「ネフ!」
『はいな!』
ネフはダガーから人型へ変わり、腕を剣のように変化さしている
「やー!」
「おおぉぉ!あっぶねえ!」
剣となったネフの腕を大杖で受け止めるシバ
奇襲が失敗に終わり、一度距離を空けるネフ
「うぅ、主様~あの杖、木の癖に凄い固いですよ~」
本当に何の木で出来てるんでしょうね...
「ふぅ、あっぶねぇ。二対一か...んじゃ、出て来いバフォメット!」
シバは使い魔召喚をしたようです
シバの右隣に魔方陣が展開され、黒い霧がそこを覆った
霧が晴れると、山羊の頭を持つ一体の悪魔がいた
《どや?》
羊頭は、いきなりそう言った
「いやいや、どやっじゃなくて、あれ敵殺さない程度で宜しく」
《面倒》
「...カボチャ二つで」
《五つ》
「み、三つでどうだ?」
《七つ》
「ああわかったよ!五つでいいよ!」
《ふっ、ちょろい》
...楽しそうですね
《では、行くぞ。そこのにんげ...ん?》
あ、ばれたっぽい
《おい、小僧。あれか?》
「あぁ、カボチャやるから手伝えよ」
《...あー、あれなんだが...》
「なんだ?」
《オレッチ勝てねぇわ》
「は?それでも悪魔か!?」
《悪魔ですが何か?》
「...もういい、取り敢えず手伝え」
《カボチャ七つな?》
「わかったから!早くしろ!!」
《へーへー、やりますよ》
羊頭は突如、黒い空間から大きな鎌を取り出した
《ふっしょ!》
羊頭は地面を蹴り、斬りかかって来た
私は腕の魔力を硬化させ、それで受け止める
ガキンッ!
金属同士がぶつかった様な音がして、大鎌は止まった
《まぁ、ですよね~ってか?》
羊頭に回し蹴りで吹き飛ばす
《げふっ!あがっ!どふ!ぶふぅ...》
二回ほどバウンドして止まった
ムクッ
《もーカボチャいらね、帰る》
羊頭は呟き、黒い霧に包まれ消えた...
「...仕方ない、あれ使うか」
シバはポーチから食用ナイフを取り出した
レールガンですか...
「その力で、光の槍となれ!レールガんぶっ!」
使われても面倒なので後ろに回り、頭にデコピンをかました
しかし、シバはそれだけで地面へ頭から叩き付けられ、気絶した
「勝者、カリーシャ!」
観客から送られる拍手を気にも留めず、アノスさんの元へ向かった
「カリーシャちゃんお疲れ様」
「はい、です」
「王子は...遊ばれてるみたいだ」
「やっぱりですか...」
「まぁ、仕方ないさ」
「今後に期待です」
「決勝戦、頑張ってね」
「はい!ペア旅行のためにも!」
「はは、頑張れ」
王子の試合が終わり、一時間の休憩ののち、決勝戦が行われる事となった...
武闘大会もあと少しで終わりです
続き考えないと...




