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異世界スローライフ  作者: てな
第二章
27/53

舞台

想像が暴走しました

何時もより長いです

第十ホールにて...


「...早く来過ぎましたね」


「...そうだな」


第十ホールでは、まだ飾り付けや演奏者のリハーサルが行われていた

広いホールを完成させるには、まだ時間が掛かるようだ


「出直します?」


「一度寮でシャワーでも浴びるか」


「それも良いですね」


私たちは寮へ踵を反した


「カリーシャちゃん甘いもの買って行こ?」


「はい、です!」




「ふぅ...気持ち良かった、です」


寮に帰りシャワーを浴び終わった


「アノスさん」


「ん、なに?」


未だに甘いものを貪っているアノスさん


「舞台、何着ましょう?」


「んー...制服でいいんじゃないかな?」


「...ということは、メイド服ですか?」


「ングッ!ゴホッゴホッ!...なんでそうなるのかな?」


丁度、クッキーを食べていたようで咽た


「だって、アノスさんの専属メイドですよ?なのに最近何もしてないじゃないですか!」


「...え?これとそれとどう繋がるの?」


「制服って言ったじゃないですか。私の制服はメイド服です!」


「...あ、あぁ、そう...」


胸を張って言う私に、若干引き気味のアノスさん...しょぼん


「と言うことで、着替えた、です!」


アノスさんと買ったメイド服を着て、可愛くポーズをとる


「っ!!」


先程と態度が一転、アノスさんの顔はみるみる内に真っ赤に染まった


「えーと...カリーシャちゃん?本当にその恰好で行くの?」


「はい、です!」


顔を真っ赤に染めながら項垂れるアノスさん

何かいけなかったかな?


「ダメ...です?」


「いやいやいや!良いよ!全然大丈夫だよ!」


「そう、です?」


「う、うん!悪い男は俺が何とかするから大丈夫!」


あぁ、そういうことでしたか...


「じゃあ、守って下さいね?私のナイト様」


「あっしも行きたいです」


急に人型になったネフ...

お久しぶり...滑舌良くなったね...


「何を言ってるんですか?何時もいるじゃないですか」


「そうだったね...で?何で白いメイド服なのかな?」


「主様とお揃いです!」


「...そうだ!ネフ耳貸して...」


「はい...?」


ゴニョゴニョ


「ほほぅ、中々のえげつなさ。流石主様!」


「流石って...まぁいいです。じゃあやりますよ?」


「御意!」


「「それー!!」」


私たちは、取り残されていたアノスさんに抱き着いた

私は右、ネフは左の腕をガッチリホールドしている


「おぉっと!ふ、二人とも何してんのかな!」


私とネフは顔を見合わせ、アノスさんに言った


「何って」


「両手に花で嬉しくない、です?」


これならアノスさんに近づける女は居なくなるでしょう!!


「う、嬉しいが...これは...」


「「これは?」」


「.....」


既に真っ赤な顔を更に赤くして、天を仰いだアノスさんだった




夕方、日も落ちてホールに灯された明かりが、幻想的な雰囲気を醸し出している

既に、ホール内には沢山の人がおり、食事やダンスを楽しんでいた


「...カリーシャは何故メイド服なんだ?」


「アノスさんのためです」


さも当然の様に答えてあげた


「...そうか」


王子は、アノスさんへ卑しみの籠った視線を送った


「王子...」


「ん、なんだ?」


「すみませんがネフと踊って頂きます」


「あぁ、分かった」


「勘違いされないよう気を付けて下さいね?」


私は満面の笑みで言った

しかし、王子の顔は恐ろしいものを見たかのように凍った


「さぁ、アノスさん行きましょう」


「あ、あぁ。王子、楽しんでくださいね」


そう言い残し、私とアノスさんはホールへと進んだ


ホールの中は、まるで貴族の屋敷の様な装飾がされており、豪華になっていた

聞こえてくる音楽は、穏やかなクラシックのようだ

それに混じり、笑い声なども聞こえとても賑やかだ


「アノスさん、踊りましょう?」


「そうだね。久しぶりに羽を伸ばすとしようか」


「はい、です」


私とアノスさんは中央へ移動し、流れに身を任せ様に踊った

まるで羽ばたく二羽の鳥の様に...

曲が終わり周りを見ると、私とアノスさんだけが踊っていたようで、周囲から溢れんばかりの拍手が鳴っていた

ようやく状況を把握した私たちは、逃げるように人ごみへ紛れた


「あー、楽しかった。カリーシャちゃん今日はありがとう」


「い、いえ!私もとっても楽しかった、です!」


「また今度踊ろうか?二人だけで」


「...はい!」


「おうおう、お熱いねぇ」


その時、仁がやって来た


「...カリーシャちゃん、今晩は」


シルフィも居たようだ


「...カリーシャちゃん、とっても綺麗だった」


「うん、ありがとう。シルフィも今日のドレス可愛いよ!」


シルフィは水色を主とした、豪華なドレスを着ていた

仁は何時もの制服を着崩して着ている


「...ありがと」


「んで?お二人さんは付き合ってんのか?」


「...ん、気になる」


二人に詰め寄られた


「私は、付き合いたい、です...」


「え?カリーシャちゃん、俺と?」


「はい、です。私じゃあ、ダメですか?」


「う...で、でもこんな俺の...」


「アノスさんは自虐し過ぎ、です!付き合いたいか、そうじゃないか、ハッキリしてください!!」


「...本当に...いいのか?」


「そう言ってる、です...」


「...分かった、俺も付き合いたい」


「やっぱり...アノスさんは最高、です!!」


私はアノスさんへ抱き着き、胸へ顔を埋めた


「おととっ、はいはい。カリーシャちゃんも最高だ」


「ふふふっアノスさん、大好きです!」


「あぁ、分かった...なぁ?周りが見てるんだが...」


「え?」


埋めた顔を戻し周りを見る

周りにいる人は、温かい目で私を見ていた

急に恥ずかしくなった私は、アノスさんの手を引き、寮へ駆け出した


「おぅっ!カリーシャちゃん待って待って!」


転びかけるアノスさんを後目に、そのまま走った


「...行っちゃたね」


「そうだな」


「...ねぇ」


「ん?」


「ジンは私のこと...好き?」


「...当たり前だろ」


「ふふっ良かった...」


そして、二人は手を繋ぎ駆けて行った二人を追うかのように、寮へ歩き出した...



「...なぁ、ネフ」


「なんですか?王子殿」


「...俺たちは?」


「何も言わず見守りましょう」


「...そうか」



ついにやったよ!

やっと結ばせる事が出来ました

でも、まだまだ全然続きます!

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