表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界スローライフ  作者: てな
第二章
18/53

努力

糖分が足りない

だから、甘い物をどうぞ


私達は教室に戻り、クリス先生を待った


クリス先生が教室に戻って来て、明日の予定などを話し今日は下校となった


「では、帰るか」


次第に教室から生徒が帰って行くなか、私とアノスさんも王子の言葉に賛成した



寮への帰り道、先に教室から出て行った仁を、生徒が運営している出店で発見した


「じん、とシルフィ、何買ってる、です?」


「ん?おぉ、王子様御一行じゃないか。俺達はまぁ、道草だな」


「お前達は、何時もここのパンを買って行くが旨いのか?」


王子の言い草だと、毎日通っているようだ


「あぁ、この学園のは大体食い漁ったつもりだが、ここのパンが一番かな?なぁ、シルフィ?」


「…ん、イチゴジャムが乗ってるの、美味しい…」


シルフィは、そのパンを食べながら言った


「……カリーシャ、食べたいのか…?」


私がシルフィが食べるところを見つめていたら、王子に訊ねられた


「あ、いえ、そう言う訳では…」


王子は私の話しを聞かず、このパン三つと言って買ってしまった


「ほらカリーシャ、アノスも」


王子は、パンを食べながら器用に喋り、手渡してきた


「ありがとう、ございます…」


「王子、私は別に…」


「良いから喰え、アノス」


「う、はい…」


アノスさんは、しぶしぶと言った様子で一口食べた


食べた瞬間、アノスさんは目を見開いて、バクバクと音が聞こえそうな勢いでパンを胃袋へと消していった


「んむ、意外といけるな」


王子もアノスさんほどではないが、早くも半分を胃袋へ消していた


私も、丸い生地にイチゴジャムが塗られたパンを食べて見る


一口含んだそれは、ふっくらしていてイチゴの甘さがとても合っている

ミルクと一緒に朝食に出されたら、一日頑張って活ける様な気分になりそうだ


「どうだ?旨いだろ?」


仁とシルフィが期待したような目で見てくる


「美味しい、です」


「だろ、だろ!あ、俺もう一つ買って来るわ」


「…あ、待って…ジン!」


シルフィもそれを追いかけ、出店へ戻って行った


「お、俺も…」


え?アノスさんって、甘党なんですか?さっきも凄く早く食べてたし…


「アノス、護衛」


「うっ!か、カリーシャちゃんた、頼めるかな…?」


物凄く行きたい様子です


「はい、大丈夫、です」


じゃ!っと言って、アノスは猛ダッシュで出店へ戻って行った


「はぁ…昔から甘い物には目がないな、アイツ…」


王子は、微笑みながら呟いた


「アノスさんの、昔ってどんなのだった、です?」


「アノスの昔かぁ…」


王子は、少し考えてから口を開いた


「アノスは、聖霊の加護持ちでな、国で保護したんだ。保護した時は、それはもう目に光が無かったな。金の…いや、家族の為なら何でもやる!とか叫んでてな、正直あの頃は俺も小さかったし、凄く怖かったな。それから、辛い訓練とかを進んで受ける様になって、何時の間にか騎士団の副隊長やってるんだからな、凄いやつだよ。」


「そう、なんですか…」


まるで私みたい…

誰かためにやってるのに怖がられるなんて…

そんなに、必死に頑張ってる人を応援するでもなく、怖がるなんて私には理解出来ない…


「でもな?最近のアイツを見てると俺も頑張って見ようかなって思えてくるんだ。毎日、剣の素振りも欠かさずにやったり、そこらを走り込んだり、やれることは沢山あるからな。俺も一国の王子だ、国民を守れなくてどうするってな?」


王子も立派に成れると良いですね…

私は、そう心の中で呟いた


「んじゃ、寮に帰るか?」


「はい」


王子と私は、寮へと歩き出した






「あのー!このパン五つ下さい!」


そんな声が後ろから聞こえた気がした…





次は、人物紹介です


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ