擬人化
タイトルでネタバレが激しいですね…(汗)
パリンッ!!
私が魔力を込めた魔石が、ガラスを割るような音と共に砕け散った
「え…?」
何度、瞬きしても変わらない、魔石はバラバラになったまま、破片しか残ってない
「どう…し、て…?」
『あー…多分、あっしが魔武器扱いでして…主様は、最初から魔武器を創れないのです…』
…そっかぁ、残念、です
『主様が望めば、武器でも、鎧でも、更には包丁にまでなれちゃいます。魔武器よりも、宝具の分類になりますがね…』
じゃあ、首輪から武器に成れる?
『余裕です』
ネフはそう言い、ダガーに変化した
何故ダガー…?
『主様の体は、力も強いですが、小回りが効きスピードの出る体型なので、ダガーに致しました』
成る程、意外と考えてるのですねぇ…
『はい、重量も弄って軽くしてます』
ありがと、です
『まぁ、主様ならどんな武器だろうと、使いこなせますけど…(ボソッ)』
ネフは、首輪に戻りながら呟いた
幸い、他の方は自分達の武器に夢中で、私の魔石が割れた事に気付いていなかった
アノスさん以外は…
アノスさんは、見ているだけなので当然だが、ずっと私を見ていた
私は、アノスさんに近寄って訊ねた
「…見てました…?」
「あぁ、カリーシャちゃんは、その首輪が魔武器だったんだね」
少し違うけど…問題無いので、そうみたいですっと答えておく
「皆出来たか?」
魔武器の確認を終えた王子が声を掛ける
そして皆、武器の紹介を始めた
まずは、シバからだ
「よし、俺からだな。俺の魔武器は、大杖だ!魔法を使う時に威力を上げたり、効果を長く出来るんだぜ!」
元々、シバは魔法を使うのが上手いらしく、長所を伸ばす武器となった
脳筋で魔法出来る、これいかに…
次は、シルフィだ
「…私のは、ランス、軽量化と威力増大、魔法ダメージ軽減…」
何と、小柄な彼女には、大き過ぎる盾と突撃槍…ランスだった
小柄な体を隠し攻撃する、怖がりの彼女にとっては、最適なのかも知れない
次は、王子の武器
「俺は、両手剣だな。魔力の斬撃を飛ばした攻撃と、武器による身体強化だ。強化魔法と重複して使えるようだ」
飾り気のない赤い、刀身の長い両手剣
王子が脳筋でしたか…意外過ぎます…
最後に、じん
「俺は、刀の二刀流だ。斬撃を飛ばすのと、絶対切断だな!他には…ふふふっこれマジチートww」
「チートってなんだ?」
知らない単語に王子が反応する
「あ?いや、気にすんな!ハハハッ!」
やっぱり…王道系の方でしたか…
と言うことは、白い刀が創造で、黒い刀が破壊な感じでしょうか?
「カリーシャは、何が出来たんだ?」
一向に紹介しない私に、王子が声をかけてきた
「あ、はい…私は、元々、武器があったみたいで、創れなかった、です…」
「そうなのか、じゃあ武器は?」
「えっと、この首輪、です」
首輪を指さして言う
「…それだったのか…」
なんか、回りから哀れみの視線を感じる…グスン…ネフは、凄いもん!
『…主様、ありがとうございます!』
ネフは、凄いもんね!
『はい、頑張ります!』
そして、何を思ったのかネフが光出した
私の首から離れ、隣に浮く
光は、徐々に大きくなり人形になっていく…
光が消えた時には、私と同じ位の少女が立っていた
白くカールの効いた長い髪、幼い無邪気な可愛らしい顔、そして、私の時と同じネコミミフード付きローブと首輪をしている…
凄く可愛いです
「ね、ネフが、擬人化したぁ!!」
私は、思わず声を漏らしてしまった
「ぎ、擬人化だとっ?!」
じんが、真っ先に反応し、魔武器にブツブツ言っている…
多分、じんの武器も自我があるみたい
「あるじしゃま~!!」
舌足らずな声と共にネフが抱きしめきた
「あるじしゃま~擬人化もできましゅた~!」
私の笑顔に勝るとも劣らないその顔は、周囲の男達を悩殺するのに、苦ではなかった
周囲から赤い忠誠心が飛び散る中、私達はネフの魔力の膜に包まれ、無事だった
ネフは、出来る子です…!
そんな中、一人だけ膜から外れ忠誠心に体を染めた人物がいた…じんだ
彼もまた、多少ではあるが忠誠心が垂れており、満更でもないもよう
「くっ!おい、カリーシャとやら!決闘しろ!俺が勝ったら、その子をくれ!」
いきなり馬鹿な発言をする、じん
「…ほほぅ?面白そうだな…認めよう…」
後ろからクリス先生が許可を出してしまった…
何時来たんですか…
「…おいガキども、場所を空けろ…決闘をするぞ…」
クリス先生が言った瞬間、決闘するには十分な場所が出来た…
「あの、わ、私の意識は…?」
「…ふむ、あの馬鹿をボコボコに出来たら、私が出来る限りのお願いを聞こう…」
「やり、ます」
即答した
クリス先生に貸しが有るのは、何かと便利だと思うしね
「…では、決闘を始める前にルール及び、賭け金の確立をする…ジン・カミジョーが勝った場合、その少女の『意識があれば』その所有権は、ジン・カミジョーに移る。逆にカリーシャが勝った場合、私がお願いを一つと、ジンを『強制的に』ぼろ雑巾のように使う権利を渡す…いいな…?」
「はい…」
私は、クリス先生の強調したところに内心笑いながら応えた
「…ジンもいいな…?」
「あ?あぁ、いいぞ」
絶対に聞いて無かった…
普通なら反論する内容なのに…
「…ふっ、では、ルールだ…相手を行動不能にするか、降参させれば勝ち…使い魔、魔武器の使用は、禁止だ…当然ながら、殺しはダメだ…異論は…ないな…では、位置に着け…」
私達は距離をとり、お互いに構えた
「あるじしゃま~がんばってくらしゃ~い!」
ネフの声援を受け、やる気を出す
「…では、始めっ…」
私は、地面を蹴り走り出した…
戦闘シーンを初めて書くので、次の更新に持ち越します
あと、じんくんには草を生やさせて貰いますw←これ




