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異世界スローライフ  作者: てな
第二章
15/53

魔武器

授業の終わりの鐘が鳴り、長い質問責めから解放された

実際は、質問に答える前に質問され、積み重なり揉みくしゃにされただけだった


「ふぁ~…」


私は、気の抜けた声と共に机に突っ伏した


「カリーシャちゃん大丈夫かい?」


アノスさんが心配して来てくれた


「は…はい、こんな、沢山の人は、久しぶり、です…少し、怖かった、です…」


「すまない、怖かったのか…しばらくは、俺の側に付いて居てくれ」


アノスさんは、やっぱり優しい人です


「そ、そうか…?」


「あぅ、くっ口に、出してた、です…?」


「あ、あぁ」


私は、恥ずかしくなり俯いた


「おいアノス、第六ホールへ行くぞ」


不意に、アノスさんの後ろから声が掛かる

その人物は、銀色の髪で整った顔立ちの男の人だった

目がつり上がっていて、少し怖い印象だ


「了解しました、王子」


男の人は、王子だったらしい

そう言えば、顔が何となく似ている気もする


「あっ、お…王子、様…」


「ん?なんだ、編入生?」


王子は、その歩みを止め私の方へ振り返った


「あ、その…か、カリーシャ、です!わ、私も、女王様から、護衛をと言われて…」


「ん、母様から?」


「は、はい…」


「……分かった。母様の目に間違いはないからな。それなりに腕が立つのか、それとも周囲の女への牽制か、はたまた両方か…まぁ、宜しく頼む」


王子は意外にも、すんなり認めてくれた


「は、はい!」


「ん、では行くぞ。はぐれるなよ?無駄に広いからな」


「はい…」


周囲から視線を集めながらも、私達は移動した




第六ホールへ着いた

既に沢山の人が居たが、ホールはそれより更に広く全然余裕があった


「…おいガキども、五人班を作り代表を決めて、そいつが魔石を取りに来い…」


少し高い台の上にいた、クリス先生が叫んだ


「魔石…?」


「ん?お前は知らないのか?」


王子は意外そうに訊ねるが、私が知らない、と首を振ると答えてくれた


「魔石は、魔力を込めると武器に変わる特殊な石だ。学者によって色々と調べられているが、余り解明はされていない」


王子の話しを纏めると…

魔石は魔力を込めると武器へ変化する

その武器は、他人には使えない

必要のない時は、最初に思い浮かべたアクセサリー等に変化させられる

それと、一度しか創れないらしい


一度魔力を込めてしまうと、本人に合う武器に成ると言う

そして、武器には自我が宿る事があるらしい

前例に、過去四回ほどあったらしい


「不思議な石、ですね…」


「あぁ、そうだな」


アノスさんが応えた


そして、いつの間にか居なくなっていた王子が帰って来た


「私の知り合いを班に入れていいか?」


あっ、班作るんでしたね…

と言うか王子、一人で居なくならないで下さい…


「はい、大丈夫、です」


「ん、では紹介する。こちら、シルフィ・アクアリーだ。その後ろの馬鹿達が、シバ・ソルティトとジン・カミジョーだ」


シルフィと呼ばれた少女は、私よりは背が高いが、まだまだ色々と発育途上である

幼い顔立ちで水色の長いストレートが美しい髪だ


シバと呼ばれた少年は、背が高く、大人びた顔立ちであるが、どことなく子どもっぽい雰囲気の赤いショートの髪の持ち主だ


最後に、ジン・カミジョー…

恐らく、かみじょう・じん、が本当の呼び方なのだろう…

シバと同じ位の背に、漆黒の髪…

そこから覗く瞳の色も同じ漆黒で、つり上がっている


「かみじょう・じん…」


聞こえない位の声量で呟いたが、じんはピクリッと反応した


「…お前、俺の名前をしっかり発音出来るんだな……何者だ?」


じんは、つり上がった目を更に鋭くして睨んできた


「…多分、貴方と、同じ…」


私には、そう答えるしかなかった


「おいジン、カリーシャにケンカ売るんじゃねぇよ馬鹿」


王子が睨んでいたじんを、止めた


「なんだと、ごらぁ?!」


「ふん、馬鹿に馬鹿と言って何が悪い!」


「この野郎!」


「あ、ぅ、ケンカ、やめて…!」


シルフィさんがアワアワしながら止めに入るが、次第に二人のケンカはエスカレートする


だが、思わぬところからケンカが止められる


「おい、そこのガキ二人…そんなに私の罰が受けたいのだな…?」


ドスの効いた声にその場に居た生徒が震え上がった


「「いえ、違います!!戯れていただけであります!!」」


王子とじんは、口を揃え返事をする

クリス先生の罰…もういいや…


「なら、早く取りに来ないか…来ないなら、罰がそちらへ向かうぞ…?」


えっ?罰って来るの?


「「はい!今すぐ行きます!!」」


またもや口を揃えて返事をし、クリス先生のもとへ走り去った



そして、一分もしない内に王子とじんは、帰って来た


「ゼェ…ゼェ…ほら、ゼェ…持って来た、ぞ、ゼェ…」


王子は、息絶え絶えになりながらも、魔石を渡してくれた


「ありがと、です」


お礼に、至福の笑顔を見せてあげた


「っ!い、いや!それ、ほどでもなぃ……」


慌てて大きな声で言ったが最後の方は小さくなっていた


『やっぱ主様、えげつねー』


うるさい、です


「じゃ、さっさと作って見せあっこしよーぜ!」


今まで発言しなかったシバくんが提案した

シルフィさんのそれに肯定するようにコクリッと頷いた


皆魔石を持ち、ある程度離れ魔力を込め始める

そして、魔石が光輝き、視界が真っ白に塗り潰された…






思わせ振りに話を区切って見ました

お気に入り登録の方が増えてきて、

嬉しい限りです


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