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異世界スローライフ  作者: てな
第一章
13/53

スライム学園

馬車に揺られること、約一日…

ようやく、街の防壁があるところまで来た

この街は、どこの国にも属さない中立の街である

そして、中立のおかげか色々な文化や技術が混じり合い、この街の技術力は群を抜いてトップなのである


この街を治めるのは、領主である一体の『ゴールデンスライム』である


たかがスライムと思ってはいけない

ゴールデンスライムは、超高密度の魔力が元となり生まれたとされている

その生まれた一体から、分裂して増えていったそうだ

ゴールデンスライムは分裂する際、大量の魔力を吸い込み分裂する。つまり、大量の魔力がある、ユッカリイーンでしか増えないのである

ユッカリイーンは、聖霊の湖を中心に高い山に囲まれている

そのせいで、聖霊の湖から溢れ出る高密度の魔力が大量にたまり、人も魔物も近付くことが出来なくなった

だが、そのおかげで聖霊やスライムの楽園と化した


話しを戻そう…

ゴールデンスライムの分裂には、もう一つ特性がある

それは、記憶のコピーである

つまり、分裂した際には全く同じ個体が出来ることになるが、ゴールデンスライムは本能でお互いが近づかないように離れていく


そうして、記憶を受け継いだゴールデンスライムは知識を蓄え、ユッカリイーンを離れ他の大陸へ移り住んだ


そして、人以上の高度な知識を身に付けた個体は、言葉を喋り、形を人に似せ、街を造ったと言う訳だ


こうして出来た街は、スライムの楽園と呼ばれるようになった

そして今から向かうのは、その街にある全大陸一の学園、スライム学園だ

ネーミングセンスについては、ゴールデンスライムが付けているので御愛敬、と言うことである


『作者のせいでは断じてない!』


そんなこんなで、たくさん種族の生徒が集まるのである

女王の息子さん、つまり王子もその一人である



防壁の門をくぐり抜け、学園へ向かう

途中には、活気付く人々で溢れていた

前にいた国、ヒューリーもそれなりではあったが、この街はもっと凄かった


人の群れをかぎ分け進む馬車は、大きな門の前で止まった

私達は、馬車から降りその奥を見て驚いた

そこから見えるだけでも、実に大きく立派な建物の数々

近くにあった案内板には、それの数十倍の敷地が描いてあった

恐らく、学園だけでも町として認定出来るほどに

その案内板には三つのエリアが描かれていた


一つは、学びのエリアであり五階建ての校舎が立ち並ぶ

二つ目は、癒しのエリアで、生徒が運営を努める店やスポーツをするグランドやスタジアムあったり、生徒が寝泊まりをする寮も数多くあった

最後三つ目は、前の二つに比べると小さいが、それでもかなりの敷地がある教師のエリアである

生徒は立ち入り禁止でありテストや個人情報などを保管してあったりもするらしい


私達が今から向かうのは、教師のエリアにある理事長の自宅だ

理事長もゴールデンスライムらしい

群れることのないゴールデンスライムがこの街には三体いて、それぞれの役職を持っているようだ

今はその一人に会いに行くのだ


「アノスさん…」


「ん?なに?」


「ゴールデン、スライムて、怖いです?」


「んー、怖くはないなぁ…と言うか、可愛いかな?」


「可愛い、ですか」


その一つだけ心配していた私は、ほっとした


「お、ようやく付いたか」


門から徒歩一時間、教師エリアは他二つに比べて近いらしいが、その広さが伺える


理事長の自宅、二階建てのそこそこ大きな家だ

扉をノックすると一人の執事が出迎え、奥の部屋に通して貰った

そこには、小さなゴールデンスライムが幾多の触手を伸ばしせっせと書類を片付けていた


ゴールデンスライムは、はっと気が付いたかの様に、一瞬だけ動きを止めたがまた動きだした

そして、一本の触手が手招きしていた

私達二人は部屋に入りとりあえず、ソファに座らせて貰った


ゴールデンスライムは、触手の動きを止めず声?を掛けてきた


『ようこそ、二人とも。僕は見ての通りゴールデンスライムだ。スライムとでも呼んでくれて構わない』


「初めましてスライムさん。俺はアノス、アノス・スターヴァントだ。隣にいるのは、カリーシャだ。宜しく頼む」


『あぁ、宜しくね。今回は、ヒューリーの王子様の護衛だったかな?カリーシャさんは生徒として編入、アノスさんは普通に護衛として王子の後ろに付いていて構わないけど、なるべく教師の指示には従ってね?…それと、カリーシャさん、アナタは何者だい?姿は人の子の様だけど、中身は超高密度の魔力みたいだね?』


ゴールデンスライムだけあって魔力を察知出来るようだ


「私は、カリーシャ、です。そういうものだと、思って下さい、です」


『じゃあそうするよー?アナタみたいに素性を隠して入学してくる子も少なくないしねぇ。そんなの一々確認してたら僕一人じゃあ足りないよ。ある程度は、しっかり聞くけどね?』


触手を振って、やれやれと表現していた


『そっちの準備もあるだろうし、明後日から入ってね。今の護衛くんには、僕から言っておくから安心してね?』


「了解した」


『はい、お話し終わりー。僕は、忙しいから執事に送らせるね』


すると、間髪入れずに執事が入って来た


「では、お二方がお泊まりになります学園寮へ転移致しますのでお捕まり下さい」


転移と言うのは、魔力で空間に穴を開け瞬時に移動する、ちょっと力技の魔法だ


「あぁ、頼む」


私もアノスさんに捕まる


「では、『転移』」


執事は、魔法名を唱え転移した


呪文が長いものは、慣れれば魔法名だけでも発動出来るのだ


一瞬だけ真っ暗になり次の瞬間には、五階建ての大きな寮の入り口にいた


「それでは、私は戻ります。移動の際は、ある程度近い建物に設置されている魔方陣での移動が楽でございます」


魔方陣は、魔力を流すと発動するものだ

転移の魔方陣だと、対になる魔方陣がないと発動しないことがある

座標していが細かく書き込まれていれば、対である必要はなくなる


「わかった、活用させて貰おう」


「では、『転移』」


執事は、一瞬で戻っていった


「部屋はどこなの、です?」


「101号室らしい、事前に女王陛下が教えて下さった」


部屋番号は100から599まであり、百番単位で階が決まっている

101号室だと一階の入って二つ目の部屋だ


私達は、直ぐに部屋に入って見る

入った感想は、とにかく広い

ドアごとの間隔からある程度分かってはいたが、やはり実際に見ると凄い

小部屋を総合するとバスケットコートくらいはあるのではないだろうか


「掃除のしがいがある、です」


「ん、そうだな…」


私達は手分けをして、先に届けられた荷物の整理に取り掛かった


荷物整理が終わった頃には、窓から星を見ることが出来た


くたくたに疲れた私達は、二人してセミダブルベッドに倒れこみ眠り込んだ



翌日、色んな店が並ぶ商店街へ行き、生活に必要な食材や家具などを買い、並べたり掃除したりして一日が過ぎた…



次から、キャラがガンガン増える予定

最近、色々と忙しいので更新遅れたらごめんなさいm(__)m

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