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またどこかで2-思い出してはいけない人-

作者:かさ
最終エピソード掲載日:2026/03/06
人は、大切な人を忘れることがある。

時間が経てば、記憶は薄れていく。
声も、顔も、言葉も。

やがて、その人がどんな存在だったのかさえ
曖昧になっていく。

それはきっと、普通のことだ。

人は過去を抱えたままでは生きていけない。
だから少しずつ、記憶を手放していく。

だけど。

もし。

本当に忘れてはいけない人を忘れてしまったとしたら。

それは、ただの時間のせいなのだろうか。

それとも。

何かが、そこから始まっているのだろうか。

最近、よく同じ夢を見る。

暗い場所に、たくさんの影が立っている夢。

誰も動かない。
誰も話さない。

ただ、同じ方向を見ている。

その先に、ひとりの男がいる。

スーツ姿の男。

疲れた背中。

少し猫背で、立っている。

顔はよく見えない。

それなのに、胸が苦しくなる。

どうしてなのか分からない。

男は、いつもこちらを見ている。

何かを言おうとしている。

口が動く。

声は聞こえない。

でも、なぜかその言葉だけは分かる。

「またどこかで」

その瞬間、目が覚める。

そして毎回、同じことを思う。

私は――

あの人を知っている気がする。
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