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「クズプログラマーだった俺が異世界で美少女たちを強化し、影の軍団“レイス”を作った件」  作者: ジャクロの精霊


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最初の志願兵たち

テリアは王国の中央広場に立ち、民衆に囲まれていた。

その声は、かつてないほど力強く響いた。


—「私も皆さんと同じでした! 屋根も未来も、何もなかった!

でも、ハルトが私に居場所をくれたんです!

今日、お願いしたいのは…私のためでも、彼のためでもない。

ウンブラを“故郷”と呼ぶすべての人のために――共に立ち上がってほしい!」


群衆から歓声が上がった。

若者も、年老いた兵士も、次々と一歩を踏み出す。


—「戦います!」

—「ウンブラには俺たちが必要だ!」


テリアはうつむき、誇りの涙を堪えていた。


北方の広い野営地では、ハルトと〈レイス〉たちが最初の百人の志願兵を迎えていた。

列をなす彼らの顔には緊張と不安が浮かんでいた。


リカは背中のギター型の大鎌を揺らしながら飛び出し、地面を震わせる電撃を放った。


—「甘い気持ちじゃここにはいられない!

雷に耐えられなきゃ、ウンブラの一員にはなれないよ!」


志願兵たちはごくりと唾を飲み込んだが、その瞳には燃える炎が灯っていた。


レイナが進み出て、紅のティアラを掲げた。

その手から生まれた優雅な炎は、志願兵たちを取り囲むように円を描いたが、誰一人焼くことはなかった。


—「生き残るには規律が必要。一度の失敗で…燃え尽きることもある」


マリは浮遊するコアからホログラム戦術図を展開した。


—「あなたたちは“ただの兵士”ではない。生きた戦略の一部。

一人ひとりに“役割”がある」


ルナは「ノクトゥルヌス」の剣を抜き、青く輝かせながら一瞬で岩を真っ二つに斬った。


—「弱き者は倒れる。だが、残った者は“殺意を帯びた影”となる」


アイコは優しく笑いながら、癒しの波動を放ち、訓練で疲れた志願兵たちを包んだ。


—「その傷は誇りの勲章にしてあげる。私が癒すから、最後まで立っていて」


セレネは一歩前に出て、穏やかながらも揺るぎない声で語った。


—「私は“名前”に縛られていた奴隷だった。

でも今は自由よ。あなたたちも、きっと自由になれる」


そしてハルトが魔法のコンソールを掲げると、空中にコードの文字列が現れた。


> assign_training_protocol("Umbra Corps – Phase 1")

> physical_resistance++

> reflex_speed++

> group_coordination++

> morale_boost("Trust in Umbra")



その瞬間、志願兵たちの体に熱が走る。

まるでその文字列が魂に刻み込まれたかのように。


ハルトはコンソールを閉じ、冷静な眼差しで語った。


—「お前たちは“軍”じゃない。

“軍を喰らう影”だ」


志願兵たちは地面を足で踏み鳴らし、雷鳴のような雄叫びを上げた。


テリアはその様子を端で見守りながら、胸を強く打たれていた。


彼女は人々に「信じる心」を灯した。


そして今――ハルトと〈レイス〉の指揮のもと、レグヌム・ウンブラはもはやただの王国ではない。


それは、大陸を震撼させる闇の軍団の誕生だった。

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戦争の中でも、笑顔こそ最強の武器。

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