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パンドラの箱  作者: ルシア
第一章・再誕
12/16

SS彼らの名を知る者は居ない

13部の後の話しになる予定

sideルウ


私はルウ。

地球の日本からの転生者にして、特異な力を持つ者だ。


これが小説とかにあった転生者特典と言う物なのだろう。

…私の特典は緻密な操作能力だ。

私はそれを使って神眼という権能に数字的ステータスが見える機能も追加した。


今日、エルが帰ってきてユグドラ、メフィストという二人のネフィリムも連れ帰ってきた。

そのユグドラとメフィストが問題なのだが…

特異な者、最強のエル、転生者の私、脱走を試みるキトラ、ユグドラ、メフィスト。

この5人には他の人には無い1つの共通点があった。


神眼の鑑定でおかしな結果が出るのだ。

普通、神眼ではこのように表示される。




名前・年齢・性別・職業

攻撃力・防御力・素早さ・魔法

HP・MP・ST


スキル


技能


権能


称号



普通はこれだけしか表示されない。

でも、エルや私達には称号の下に、もうひとつおかしな物が表示された。

エルは終末ノ悪魔王と、私は運命ノ天使長、キトラは狂気ノ血祭壇。

そして、ユグドラの嗤ウ機械人形と、メフィストの空虚ナ死者ノ宴。


そんな物が表示されるのは私達だけだった。

そして、エルから変な証言が聞けた。


『キトラと戦った時に、気が狂ったかのようになり、急に姿が変わりだした』


と、そう聞いた。

そして私はそれを聞いてすぐにキトラに問い詰めた。

その姿になるのにどんな事をしたかをだ。


『あの時は…狂気の血祭壇を使ったらこうなったんだよねぇ』


キトラはそう告げた。

それを聞いて私は、エル達にそのスキルの様な物の存在を告げる事を辞めた。

あの時、エルはキトラ相手に苦戦を強いられたと。

キトラが強くなり、理性を失ったと。


――それがもしも、エルや私達がそうなったら?

狂うかはわからない。

でも狂わないとは決まっていないのだ。


強くなる度合いが違う可能性もある。

エルが狂ったら?

私が狂ったら?

ユグドラもメフィストも狂ったらどうなる?


強くなる度合いが違えばユグドラもメフィストもエルを倒し、国を滅ぼすかもしれない。

私が狂ったら今度はエルの腕だけでは無く、エルの命を刈り取るかもしれない。

もしもエルが狂ってしまったら、もはや誰も止める事は出来ない。


「やっと、完成した」


でも、あれが有用な力という事は事実。

だから私は神眼に機能を追加して、それを観察する事にした。


その機能の名は二重鑑定。

これを使えば…


「【神眼】」



ルウ・吸血妃・16・女

攻撃力1020・防御力790・素早さ1740・魔法2120

HP.730/730・MP.1342/1350・ST.950/950


スキル.魔力回復Lv10.魔力操作Lv10.神眼Lv10.黒影Lv10.吸血Lv10.操血Lv10.暴風魔術Lv10.竜翼Lv10.


技能.短剣神Lv10.メイドLv10.火炎魔術Lv10.雷鳴魔導Lv10.解析Lv10.断罪Lv10.


権能.転生者.指導者Lv100.監督者Lv100.先導者Lv100.創設者Lv100.断罪.代行者.ラプラス.神眼.運命繋ぐは赤い糸.


称号.メイド.転生者.弱者.復讐.吸血妃.悪魔王の眷属.竜亜人.


運命ノ天使長



ここまでは良い。

成功するだろうか?


「【神眼・二重鑑定『運命ノ天使長』】」



運命ノ天使長


運命の力はそのために在る。

フォルトゥナ、その名を知る者は独り永遠の戦いにある。

だが、その戦いを知る者は誰も居ず。


力を求めるならば、その決意を証明してみせよ。



「…力の証明?フォルトゥナ?独り、永遠の戦い…?」


わからない事が多すぎる。

整理までに少し時間を要し、私はやっと理解をする事が出来た。


「フォルトゥナは運命の力を使う。フォルトゥナの存在を知る者はただ一人永遠の戦いに挑んでいる。そして、その戦いの事を知る者は居ず、それを救うために運命の力はある。運命の力を望むならばその決意を示せ…」


そう言う事なのだろうか?

私にはその程度しか理解が出来ないし、その理解が合ってるのかすらわからない。


それから私は他の4人にも二重鑑定を試してきた。



終末ノ悪魔王


悪の力は自らのためにある。

エルディア、それは歴史に汚された名。

仲間を救え、自らを救いたいならば。

仲間を救うために、悪へと身を染めろ。


その覚悟があるならば、力を使え。



狂気ノ血祭壇


愚者の王は誰かのために。

イノウ、幼稚な狂気は愚の中にある。

笑え、力を使い自らの魔を取り除け。

邪魔を排除し、死の山を築き頂点に君臨せよ。


その遊虐のために、今度は後悔しないように。



嗤ウ機械人形


錆び壊れた体でも、泣きはしない。

ワウは泣かない。

笑って、不幸は無いのだ。

錆びた体でも何かを守りたい、轟鉄には守る事が出来る。


今度こそ、愛する仲間を守るための鉄槌を。



空虚ナ死者ノ宴


ただ空虚だ。

シーシャ、彼女は孤独。

それを埋めるために自分の眷属を作り出す。

夢の明日を夢見てずっと宴を続けよう。


今日こそ孤独に侵されぬために踊れ。



どれも理解は出来ない。

でも、なぜか悲しいのだ。

皆辛い過去が透けて見える。


エルディア、フォルトゥナ、イノウ、ワウ、シーシャ。

その名を知る者は居ない。


ならば、私が覚えておこう。

いつか彼らを皆で救いに行こうじゃないか。


それが、識る者の責務だと、私は思うから。

ギリギリ無理でした、後、時間無かったです。

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