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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約5年以上の間、更新されていません。
今後、次話投稿されない可能性が極めて高いです。予めご了承下さい。

遠きにありて君思ふ物語

作者:憂太
毎日が気怠い。

朝起きることも、外出の支度をすることも、単位を得るべく教室で講義を受けることも、サークルに参加することも帰宅することも睡眠すらも、生活に伴うすべての行為には気怠さがべったりと張り付いていて、ありとあらゆる幸福を一様に僕から遠ざけていた。

唯一の例外は、知り合いと言うのもギリギリの関係でしかない同級生との時間。
キャンパスで偶然に彼女に会い、会話とも言えない短い言葉を交わす、そんな時間だけ。
連絡先すら知らない僕は、そんないつ手に入るとも知れない時間を得るために毎日欠かさず登校するしかなかった。

特別に気怠いこの忌々しい身体を引きずってでも、そうすることだけが僕の幸福への手段だった。そのためだけならば僕は、この気怠さとも付き合っていられた。

あの日、真っ白な空間で、相変わらずの気怠さとともに目を覚まし、意味不明の巨大な文字列が空中に浮かんでいるのを霞む目で見つけたあの時までは。


大学生の岸根航(キシネ ワタル)が見知らぬ世界に転移し、もう会うことのかなわない『君』に思いを馳せるお話。
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