成人男子に見えない幼い外見
「王都攻略は良いが」
「託宣聖女はいない」
「抵抗組織が根強く」
「ソウシ」
「赤毛で何故」
「目立たず行動できる!」
怒鳴る男はムキムキの体を晒しているが
あやしい所は流石に隠している名をトウタク
「まあそれも直ぐに終いだ」
「お呼びと」
仮面男ソウマが現れる
「来たな」
「抵抗組織を拠点を潰せ」
「ヒカル救出で判明した」
「しかし解せませんね」
「何をだ」
「何故ヒカルを?」
「旗であるならソウシ殿で十分な気が」
「王族の悉くはタケルが殺した」
「しかもその後に王についたタケルの治世が」
「良かったからな」
「民衆は既に正統な血筋など望んでいない」
「ソウマの顔付にタケルを見出し」
「多くの者が此方に」
「正統な割に」
「ヒカルも黒髪黒目だしな」
「旗に使えると思ったんじゃないか?」
「成人男子に見えない幼い外見」
「あれで旗は無いでしょう」
「ならばシオンか?」
「そうです」
「狙いは支持者か?」
「其方は」
「奴らなら」
「慌てふためいて」
「ただ右往左往」
「ならば捨て置いて良いですね」
「しかしニシトナリの傍の山岳地帯とは」
「骨が折れるだろうが頑張れ」
「放置は?」
「囲んでジワジワ討てば良いだろう?」
「あそこは自給自足が可能な砦」
「相手はソウシ武具類も揃えて」
「そこえ攻め込めと?」
「シオンの支持者を殺すか?」
「隙を見せてくれるかもなぁー」
「・・・・・・・」
「そうですね」
「おいおい良いのか?」
「出来るならお好きに」
「では準備があるので」
「何のだ?」
「無論」
「攻め込む為に」
彼は私兵<非道有翼>に・・・・・
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