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蝉の声
次の日の学校で、僕は君に話しかけてみた。
どこへ行くにもついて行った。
君がまた、いじめられそうになると僕は君を庇うようにした。
弱っている君を助けて、僕のいい印象を刻みたかったのかもしれない。僕はきっと自分勝手だ。
いじめの標的が君と僕、二人に変わった。
僕は構わない。君がいればそれでよかった。そう思っていた。
でも君は隠していた。僕のいない所でいじめが行われていたことを。
僕が中途半端に庇ったからだ。君は僕を、恨んだだろうか。
しばらく君は、学校を休む日が続いた。無断欠席だった。
君に、君の両親の事を聞いたことがあった。
父も母も、教育熱心で休んでいる事を知ったら悲しんだだろうか、怒ったかもしれない。
君は両親が亡くなった後、祖母に引き取られた。
祖母は厳しく、家に居場所は無いらしい。
見つかったら叱られるだろうか、君はそれでも休み続けた。それほどに、追い詰められていた。




