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手がかり

捜査本部が設置され、近隣住民の証言から田中次郎に恨みを持つであろう人物が浮上した。


 これまでの万引きや脅しの被害を受けた人たちだ。

 しかし、いずれも特に怪しい動きを見せておらず

 警察の捜査は難航していた。

 こうなると頼れるものは2つしかない。


 1.犯人を特定する証拠をみつける

 2.司法解剖の結果が出る


 まあ実際に期待できるのは2番だろう。




 ……………


 3月14日 6:00 司法解剖の結果が出た。


 死因は心臓をナイフでひとつきされたことである。また、首筋に小さな火傷のあとが見られることから、被害者はスタンガンで気絶させられたものと思われる。


 そして被害者の口から奇妙な文字が発見された。


「2」


 という文字だ。

 

 警察はこの文字を受けて、捜査方針に連続殺人事件の線を加えることにした。


 2が出るならば1があるに違いないと考えたのだ。



 …………




「1のついた死体を探せ、か。副署長はまた無理なことを言う。1のついた死体がいくつあると思っているんだか?」


 中村は呟いた。


 司法解剖が終了した後、2時間もたたないうちに、死体安置所から1のついた死体が129体発見されたのだ。

 そして今もその数は増え続けている。新たに1のついた死体が運ばれてくるのだ。


 その原因は1という数字にある。


 ナイフを横に振るえば「1」、ナイフを縦にふるっても「1」が生まれる。


 事件が解決していない死体の数だけ1があつまる。


「これじゃキリがない。ヤツの手を借りるか、、、」

 中村は歩き出した。


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