第三十話 何が起きる?サクコー×金ファン!《1》
今回からしばらく水月五月雨先生の『桜ヶ丘高校生徒会役員』とのコラボ&シリアス編だぁ!
ちなみに梨恵のシリアス編はまた今度になりそうです(汗)
グサッ
「く…そ…」
ここは何処かの町の路地裏。どうやら町並みから見る限り、日本らしい。
今は深夜、人々は完全に眠った…いや、眠らされたというべきか。そんなときに人が一人…死んだ
「ひっ!ゆ、許してくれぇ!俺には妻も子供もいるんだ!」
「へぇ…一体何を許せというの?」
サクッ
「へ…?」
殺された男と一緒に行動していた男もいとも呆気なく、逝った
「…はぁ、またこんな小物かよ……」
「確かに実に呆気なかったね…」
見ると周りには、大量の死体、死体、死体。
その死体たちのなかには、爪やら牙やら生えた明らかに人外のものも数匹…いや、数人混じっていた
その中心に立つ二人の男……顔は暗くてよく見えない
「うぅ…まさか…我らが…ここまで呆気なく…たった二人に壊滅させられるとは…」
「おい、こいつまだ生きてるぜ。龍清」
「うん。そうみたい。低ランクの真の王とはいえ生命力だけならかなりのものだね。轟龍」
「ぐ…ぐがぁ!」
グチュ
「あ、こいつ潰れちゃった。ちょっと踏みつけただけなのに…」
「かかっ、さぁて次のターゲットは誰だ?俺が楽しめるようなやつか?」
「えぇと、次のターゲットは……だよ」
「ふーん、そいつぁ多少は楽しめそうだ」
「君の第一撃に耐えられたらね」
「かかっそれを言うな
さぁて、そろそろ行くか!そいつを殺りにな」
「あぁ、そうだね…今現在の位置は…桜ヶ丘高校か」
「桜ヶ丘高校?別の時空の世界か」
「さぁてと、作戦の日時は…そうだな。明後日にでもしようか」
「けっ、待ちきれねぇぜ」
「まぁまぁ、別時空の世界に行くためには色々と仕込みが必要だから…ね?」
「ちっ、しゃあねぇな」
そして二人は消え去った…
〜fromトリモト〜
ここは社長室だ
「…何だと!?それは本当か?」
「はい、そのようです。鳥本様」
「ふむ…」
俺はおもむろに懐から携帯を取る。
「……シフトオンID390506セット。別時空の世界『桜ヶ丘高校生徒会』の電話に繋げる」
【YESセット完了】
プルルルルルプルルルルル
そう携帯から合成音声が出ると同時に普通の電話の音に変わる
ガチャ
『…もしもし、こちら桜ヶ丘高校生徒会顧問の伊賀古賀』
「コガセンか?こちら鳥本だ」
『…で何のよう?お前がわざわざ電話してくるとはただ事じゃあねぇよなぁ』
「その通りだ。
今回の要件は手短に話す。今回は盗聴の危険もあるからな。
……『桜ヶ丘高校生徒会役員』の世界の情報が、俺たちの知らないところで紛れ込んだ」
『……』
「この前、サクコーメンバーズがこちらの世界に来ただろ。その時、そちらの世界とこちらの世界を繋ぐものに歪みが生じた。そして…こちらの世界にそちらの世界の情報が紛れ込んだ」
『そりゃあ危険』
「あぁ、このままだと『本来そっちにいるはずの無かった人や物』が現れるかもしれないしもしくは『本来そっちの世界にいるはずだった人や物』が消えるかもしれない
だがそれを直す方法は無いわけではない」
『…どんな方法?』
「…そちらの世界に結界を張り自然修復をさせる。
だが、その方法をやるにはそちらの世界に俺たちが一週間ほど行かなければならない」
『…だったら逆にこっちの世界にそちらの世界の情報が入りこむんじゃないの?』
「あぁ、確かにその通りだが、正直な話こちらの世界にとってはさしたる問題ではないしな」
『そうか…それじゃあ待っている』
「あぁ…かかる期間は一週間…それまでに何か起こらなければいいんだけどな…」
***
「なぁ龍清。ターゲットの名前はなんつったっけ?」
「…夏樹竜介。桜ヶ丘高校生徒会長だよ」
…不穏な影が動き出す
コガセンが上手く書けないなぁ
てか最近後書きも本編も短い…?