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第十五話 本を読むにもほどほどに

今回は前半コメディー、後半からはジャンルが変わります。

〜fromサクラ〜



…どうも。桜です。

…私は今、図書館でおじいちゃんの手伝いをしています。


「おぉ!儂の愛い桜。おじいちゃんを抱きしめてくグフッ!」


「…」


…でもさっきからおじいちゃんがうるさい…


「さくらぁぁぁ…お前が愛するおじいちゃんを踏まないでくれぇぇぇぇ…」


「…うるさい…」


「グハァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!心に深い傷がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!

桜、おじいちゃんがそんなに迷惑だったのか!?おじいちゃんはすごくショックだ!」


さっきから本当にうるさい…

私は何となく本棚にある本を引き抜く。


『必勝恋愛!とっても甘ーい惚れ薬の作り方…かな?』


「……!?」


……………………………………………………………………………………えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?

と、とりあえず持って行こ。



〜fromアーク〜



アークだ。今、僕は図書館にいる。

…この本は何だ?


『真実の書』


夜月猫先生ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁい!!!それに何でこんなものがここにある!?厳重に保管されてたんじゃないのか!?

…こっちの本は?


『超科学全書』


あったあった。科学についての本だ。

他は?


『新・超科学全書』


続編か。まぁこれも借りておくか。

…他には?


『真・超科学全書』


真?それってどういうことだ?これが本物だということなのか?


『元祖・超科学全書』


一体どれが本物だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

…次は?


『これが本物!超科学全書』


…次!


『初版・超科学全書』


…次!


『いえいえこれが本物です。超科学全書』


…………


『一体何を言っている?これが本物だというのに。超科学全書』


『何を言っている!こっちが本物だ!』


『死にさらせや!オラ!』


何なんだ!?この本のタイトルで繰り広げられている争いは!?


『もうどうだっていいだろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』


ついに他の本もキレた!?


『何!?ラーメン食べたいだと!?』


どんな聞き(読み)ちがいだ!?


『だ、誰かこの本の世界から出してくれ…』


ってえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!???閉じ込められているのか!?


『今までの全部ウソ♪』


…………………………………プチッ(アークの何かが切れた音)

ブチブチッ(アークの何かが切れまくった音)

ブチブチブチッ(アークの何かが切れまくり過ぎた音)

…本当にいい加減にしやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇおんどりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!(只今アークのキャラが崩壊しております。しばしお待ち下さい。)



〔その頃桜は〕


〜fromサクラ〜



「……コウモリの羽、カエルの血…」


…桜です。今、自分の部屋で惚れ薬の本を読んでいます。…でもまるで魔女のスープの材料的なものばかりで集めるのが大変そう…

…研究室にだったらあるかも。


***


という訳で来ました。


「あれぇ?どうしたの?桜?」


「…」


美緒が話しかけてきたから私は本の材料が書いてあるページを見せる。


「…この本がどうしたの?桜?」


「…」


…相変わらず鈍い…(人のこと言えるのか?)


「…そっか!それを作ればいいんだよね?分かったー。」


あ、理解した。


「えぇっと。まずはお湯の入った鍋!」


「…」


私は即座に用意する。


「次は…コウモリの羽!」


美緒がお湯の中にコウモリの羽を入れる。


「とりゃ!カエルの血。」


…あったんだ。


「えぇっと次は生きた人間!」


「…」


それはさすがに…っていた。


「あの…偶然通りかかっただけなんだけど。何で俺を持った状態で鍋のほうへ投球フォームに入ってるんですか?

ってギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!」


私は偶然通りかかった影薄を鍋の中に入れる。


「次は【ピー】!」


何を入れたかは内緒で。


「ギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!そんなもの入れんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!ヒギャアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!

って桜!何で俺を沈めようとしてるんだ!?」


…うるさいから。

それにしても本当に魔女のスープ的なものが出来上がっている…本当に惚れ薬になるの?



〜fromアーク〜




ふぅ、やっと落ち着いてきた。…それにしてもさっきの本は一体何だったんだ?

今僕はさっきのところから離れて他のところで本を探しています。


「よぅ、魔法王。」


「だから僕の名前はアークだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

って鳥本さん、何でここにいるんだ?」


「いや、今回は俺の出番が少ないからな。

さて、俺は向こうの方に行ってくるぞ。

あぁ、ここら辺には気をつけろよ。」


「?一体どういう意味だ?」


「…『幻惑』『悪戯』『虚空』、まぁそこら辺の言葉が一番適当だな。」


「…『幻惑』?『悪戯』?『虚空』?一体それは何…消えた!?」


今僕の目の前にいたはずの鳥本さんが忽然と消え失せた。


「クスクス」


「キャハハ」


周りからどこからともなく笑い声が聞こえてくる。一体、一体これはどういうことだ!?


〔その頃〕


「トモ、アークがどこに行ったか知らない?」


「俺は知らないぞ。それに空香、何でそんなこと聞く?」


「それが桜が探しているらしいのよ。でも部屋にも図書館にもいないんだって」


「…そうか」


(…まさかあそこに迷い込んだりはしてないだろうな?)


「それじゃあ私フロアにも聞いてみる」


「あぁ、そうか」


(もしあそこに迷い込んだりした場合は…死んだと同じだぞ。まぁそんなこと滅多に無いから大丈夫だろう。

『空白の部屋』にはな)



次回からシリアス入ります。


鳥本「今回俺の出番が少ないような気がするんだが。」


気にするな。お前は次回も出るから。


鳥本「そうか。それにしてもちょっとベタな感じがするんだが。」


はい、そうです。自分でもベタな感じはしますが。こんな駄目な作者を見捨てないで下さいまし。それでは。


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