[白の少年と黒の少女] another zodiac
ここは夢現か。現実か幻実か。
何処かわからない所
そこには雪のような少年がぽつんと座っていた。
「あーあ。また死んだか」
少年はものの数分前に死んだのだ。だが死んだにも関わらず少年の顔は、死者の魂がよく浮かべる特有の絶望や悲壮そうな表情をしていなかった。
「……さっきぶり」
「あぁ。そういえばお前も死んでいたな」
すると闇のような少女が少年の隣にすぅっ、と現れて手を上げる。
それに少年は応じる。
少女も少年と同じように死んだのだ。だが少女の表情は少年にあったのがそんなに嬉しいのか微笑んでいた。
するとふたりの心身体が淡く光り始めた。
「もう時間か……。次は竜のようにカッコよくて勇気のある[もの]になりたいな。お前は?」
「……わたしは神に使える献身な天使になりたい」
「なんだそりゃ? 」
「……ふふ。またね」
「ああ」
ここは夢現か。現実か幻実か。真実か虚偽か。
何処かわからない所
そこには13個もの不思議な石が置いてあるだけだった。
[白の少年と黒の少女]をお読みいただきありがとうございます。
[ファンタジージャンル]か[詩]ジャンルかどちらにしようか悩みましたが、今の所はそっちの方にします。
続きを書く予定はあるのかな?わからないや