第6盲目 無自覚で高度な精神攻撃
文章評価1pt。誰だー
誰が入れたー
分かっとるわボケーw
評価貰っても嬉しくないというジレンマ。
また誰か1ptとか入れるなよ! 絶対だぞ! 絶対に入れるなよ!
「ただいまー。あれ? おかしいわね。いないのかしら」
靴を確かめ、なんだいるんじゃないと、
二階に向けて少女を呼ぶ母。
階段を登っていくと、
(お兄ちゃん、帰ってきたわよ)
母の声は無駄にデカい、下に居ても聞こえてくる。
(あっそ、って、あんたねぇ。あんたのお兄ちゃんでしょ! お見舞いにも一度も来ないで)
感情が昂ぶると尚更だった。
彼は、
母よ。気遣ってくれるのはありがたいが、間接的にあんたの息子がキズついているからもう止めてくれと思った。
(たった一人の兄妹でしょうが何でそんなこと言うの?)
まだ無自覚な精神攻撃は続くようだった。
誰も居ないリビングに入る気もせず
玄関に座り込む青年。
(もういいわ。もうお昼だから早く下りて来なさいよ)
「何やってんの? お兄ちゃん」
「…………」
もちろんこれは妹の声ではない。
妹がお兄ちゃんと読ばなくなったのはいつからだったろうか?
ねぇ、あんたがいいところだ。
キャッチボールなんか、ほとんどしてないかもしれない。
投げてもグローブすら構えていない人間は何の反応も示さず、
ボールは遠くに転がる。
かといって、またそれを拾いにいってまで投げようとは思えないだろう。
「いや、別に」
「さ、早く上がんなさい」
ーー次回、喪おに『母の1人相撲。決まり手――冷めた食卓』