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第2話『出会いロニー』

さて久しぶりです。いやー、前回から随分と間を開けてしまいました...

少しはストックを貯めようかと思いまして第三話を書けたら第二話を投稿しようかとしたらこの始末だよ。風邪もひくし。

まあ、それはそれとして第二話始まります。

第2話…


もしも家庭の事情で海外で暮らして、久々に故郷に帰って来たら…

~始まります

第2話『出会いロニ―』


……………………………


ドギュュュュュュュュュュュュュュュンンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


そんな音が聞こえた…


最初は何が何だか良く解らなかったが…


次第に脳内が理解していく…


自分は何かとぶつかったと………


早乙女 美穂は事故にあったのだ…



Game over…

美穂の冒険はここで終了である…………




作者、サンダースの次回作にご期待下さい。




と、まあ…こんな展開で二話目で終わる話も斬新でいいかも知れないが、

そんな物語は読んでくれている方には大変失礼である。

ってか、この物語はこんなんで終わったりしない…


何故なら美穂は無傷なのだから!!!!!!!


流石にぶつかった部分は痛むが、それ以外は無傷でピンピンのビン○ンである!!


なら良かったじゃないか!!


これで物語は続けられるぞ!!

俺たちの物語はこれからだ!!!!!!!!


と思うだろうが…

ちっとも良くない!!!


「うにゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁー?!!!!!!!!!!」


飛んだ!!

何かが飛んだんだ!!!

吹き飛んだんだ!!!!!

人だ!!!!

人が吹き飛んだんだ!!!!!!!!

誰が吹き飛んだ?!!!

ぶつかったその相手が吹き飛んだんだ!!!!!!!!!!!!


そしてその相手は宙を舞い......

地球の重力に任せそのまま...........


クル!!シュタ!!タン!!!!!


落ちなかった!!!

いや、落ちた!!!!

どっちだ?!!!!!!


正確には、落ちた!!だが、タダでは落ちなかった!!

クル!!シュタ!!タン!!!!!と、受け身を可憐に....いや、華麗に着地したのだった!!!!!!!



「えー.................」


正に驚愕ってやつである。


だが、何時までも驚愕していたら相手に失礼。ぶつかったら先ず、謝罪。

それが世のマナーである。

しかし、美穂が声が出なかった。


無理もない。その可憐で華麗な着地をしたのが...........

美穂よりも一回りか二回り程小さい相手。可憐な少女であったからだ.....

黒髪のロング、それを後ろにまとめたポニーテール。先ほどの動きをするには不似合いな程、細く可愛らしい手足。残念ながら長ズボンを履いてて生足は見えないが....

背的に考えて......小学生だろうか...?


そんな相手に自分はぶつかった。

溢れ出る罪悪感!!!!

驚愕の後には罪悪感!!!!!


何をしているのだ、自分は!!!はよ、謝罪を!!!そして、安否の確認をしないとイケナイではないか!!

その思考に達する時間は、およそ、0.1秒!!思考はフル回転!!


「あ、あの、君!!」


美穂はその少女に近づこうとすると、


シュ!!


「うにゅ?!!」


腕を向けられた、何で?!!


いきなり腕を向けられ、意味が解らなくその場に硬直する美穂....

そして、美穂に対し腕を向けたままの少女......


...............

..............

沈黙である.....


「.....あれ...?......あ、ゴメンなさい!!つい、癖で」


少女が慌てて腕を下ろし、その沈黙は破かれた。


「.....あ、癖か....癖じゃしょうがないよね......」


何がしょうがないんだ。

美穂も話を合わせる。


「ホントにゴメンなさい.....」


「いや、その...(汗)」


謝る少女。謝られる美穂。ぶつかってしまったのは美穂の方である。

即ち、謝らなくはならないのは美穂の方であり、初めからそうである。


(何だろう.....人に腕を向けちゃイケナイ家の決まりでもあるのかな?)

どんな決まりだよ。

兎に角、このまま謝り続けられてしまっては、こっちは罪悪感とやらに押し潰れてミンチになってしまう。

そして、忘れていたが自分には時間がないのだ。


「えっと....私はホントに大丈夫だから君こそ怪我はない?何か凄い着地したけど....」


「ボクなら大丈夫ですよ。ああいう事には慣れてますから」


「うにゃ....そうなの?」


「ハイ、そうですよ」


最近の小学生は、慣れると可憐に華麗着地できるらしい。

慣れとは恐いな。


「ホントにケガない?」


「ないですよ」


「けど、」


「平気ですよ。それより急いでるんでしょ?ボクなんか構わずに行って下さいよ」


ここまで気を使われてしまっては、それを応えない方が無礼であろうか?

不本意ながらも、ここはこの子のご厚意に感謝しよう。


「ゴメンね!!今度、必ずキッチリこの事を御詫びするから!!!!!!!」


美穂は深く御辞儀と謝罪の言葉を残し、その場を去った。


「気を付けてくださいねー!」


少女も手を振りながら美穂を見送った。


走れ!!美穂!!大地を駆けろ!!!!!



しかし.....連絡先も聞いていない相手にどうやって御詫びに行くのだろうか....?

それは神のみ..いや、ただの無計画である。

だが、その思いは嘘ではない。御詫びに行けるのなら必ず御詫びには行くであろう。

そういうの美穂はそういう少女なのである。



さて美穂が走り去った後....少女はズボンから携帯電話を取り出し....


「うん、ケータイも無事だ」


携帯電話に支障がないかチェックする...


因みに...携帯電話が示していた時間は......

『7:09』であった…


……………………………


そして校門…

校門も水戸黄門も名前を変えるべきだと作者は思う…だって日本語覚えたての外人が…間違って使わないだろうが…

何か気付いたら笑いが止まらなくて大変だと思うからである…


まあそんな名前を変えた方が良い校門に

突っ込んで来るのは!!


華麗に高校デビューを飾る為!!!!

遅刻を逃れようとする少女!!!!!!!!


早乙女 美穂!!!!!


「うりゃー!!!!!」


全力で大地を駆ける姿は!!!!!!!!!

虎や豹を超え!!!!!

チーターを超え!!!!


時をか○る少女!!!!


そして目の前に立ち塞がる壁!!!!!!!!!


今の全力全開の美穂の敵ではない!!!!!!


「うにゃぁらぁぁ!!!!!!!!!!!!!」


跳んだ!!!飛んだのだ!!!!!!!!!!!

美穂はその壁を飛び越えた!!!!!!!!!


キュルキュル、パーン!!!!

着地!!!


10点!!

10点!!

10点!!


完璧だ!!!!!


美穂は無事に学校に着いたのだ!!!!!!!




「って…あれ?」


美穂は冷静に考えてみた…

自分は校門に向かって走っていたのだ…

なのに何で壁があるのだ?

校門に壁何て無い筈…


美穂は後ろを振り返る…


「…あっ…………」


そこには…

閉められた門が…


そう…美穂はその門を飛び越えていた…


「…もう閉めた…後なの?」


登校時間が過ぎて…閉めた後か?


即ち…遅刻なのか自分は?


それでは…今までの苦労は…?

小学生にぶつかった事によるこの罪悪感は………


「……うにゃ………」


美穂は酷く落胆した…


その時である…


「こらー、ダメじゃないのー」


校舎から声が…

 この学校の先生か?


「うにゃ、あ、あの」


「全く…貴女が初めてよ?校門を飛び越えて登校してくる生徒なんて…」


その声の主が校舎から出てくる…

若い女性の教師のようだ…

しかもグラマー美女ときていやがる!!!!


何で教師なんてやっているのって聞きたくなるぐらいのナイスボディ!!失礼か?

それぐらい女性から見ても美女って訳だ!!!!!!


「えっと、その、ごめんなさい」


遅刻もして、その上、先生からも怒られる…

最悪な一日である……


「もう…今から開けようしてたんだから」


「…うにゅ…?開けるって…?」


何を開ける気なのだろうか?


「そりゃ…門に決まっているでしょ?」


……………?


「えっ、えっ…だって一回閉めて?」


「えっ、貴女?一回開けて、閉めてから飛び越えたの?」


どうやら話が噛み合っていない……………


「…………済みません……私…遅刻ですよね?」


「?遅刻?貴女遅刻なの?何で?」


頭が?である

何でって言われても困るのは此方である…


美穂は一度冷静に考えてみる事にする………


おっ、丁度良い所に時計…校舎のテッペンに付いているあの時計である…


そして時計の針は…


「うにゃ…7時15分…?…




うにゃぁら?!!!!!

何でェェェエエエ?!!」


「キャ…いきなりどうしたの?」


美穂は本当に時をかける少女になってしまったのか?



バイ○ァ・ダスト!!


美穂は能力者に覚醒!!!


ってそんな殺人鬼な能力は美穂はゴメンであるし、

冷静に考えてみたら何ともない話である…


あの時…美穂が目覚まし時計を掴んで本投げようとしたのが原因であったのだ…


掴んだ瞬間に、時計の針を回すツマミが回ってしまっていたのだ…


なので時間がズレていたのである……


「…うにゃぁぁぁぁ…………そんなの有り?」


美穂は酷く落胆したのであった…





これが美穂の高校デビュー…


それは皮肉な始まりであった…


第2話…完


次回、第3話『顔ーソリティー』

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