第1話『続いてしまったりするのである』
皆様お久しぶりです。サンダースです。
八月に予告を投稿したのものの、何か忙しくて全然書けていませんでした。
某艦隊ゲーやら、某ロンパゲーの新作やら、友人とTRPGとか、いろいろあってストックもほとんどありません。
今回の投稿は大分不定期になると思います。
後、今回も前作同様パロネタが多いので苦手な方は注意して下さい。
さて...どこまでパロで許されか....ちょっと不安です。
第1話…
これは…愛を代償に哀を得た物語の次のページ…
とある女子高生が描く…
後悔しない…
真実の愛を追い求める物語である……
もしも家庭の事情で海外で暮らして、久々に故郷に帰って来たら…
~始まります
第1話『続いてしまったりするのである』
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『うにゅー……兄貴遅いな~』
それはある日の事である。
何時も通りに学校から帰ってきて…
何時も通りに宿題を済まし…
何時も通りに風呂を沸かして、夕飯の支度をし…出来上がる二人分の夕飯…
それは何時もの事…
これが毎日繰り返されるから、日常になる…
それは当り前の事である…
そしてその事が当たり前であるのなら…
plplplplplplp...........
『うにゅー?電話だ、誰からかな?』
その日常に終わりがあるのもまた当たり前なのである…
『もしもし、早乙女ですけど…。うにゃ……はい…。はい?………………………え……………兄貴が?』
だから今終わったのだ…当たり前なのだから…
『死んだ………?…………う、嘘だ………そんな筈は………嘘ですよね?』
今日は…今日までの日常が崩壊した日…
そして新たな日常が誕生した記念日でもあり…
兄が…
彼女の兄が…この世から姿を消した日である……
『そんなの………納得できない…………納得できない…よ…兄貴……』
後悔する少女…
続く沈黙…………永遠にとも思える沈黙…
そして……………
………………………………………………………………………………………………………………………………………
《ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!》
「うにゃぁらぁぁ?!!!!ナンデェ?!!!!!!!!!!!!!!!!!」
朝の目覚め!!
即ち、夢からの目覚めである!!!
《ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ》
これは目覚ましだ!!
解るかな?
「んにゃ事、知るかぁぁ!!」
《ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピハト、ピッピ!!!》
A☆RA☆MA!!何て騒がしい目覚ましだこと……
「ああぁ!!!五月蠅い五月蠅い五月蠅い五月蠅いぃ!!!!!!!!今止めるから!!!」
《だが断る》
「使い方違うぅぅ!!!!!この騒音発生機がああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!」
彼女は目覚まし時計を掴む!!!
その左手で!!!!
「うにゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
力の限りに本投g、
キキキキーーーー!!!STOP!!!!!
「あ、そういや…隣壁じゃん………危ない危ない……」
彼女は何とかギリギリな所で思い止めた…
後もう少しで、壁と目覚まし時計は熱いキスでもして木端微塵になっていただろう…
ああ恐ろしや……
何で凶行に走ったのかって?
それは、彼女の癖のせいである。
彼女が前に住んでいた家では、ベットの隣にふかふかのソファーがあったもんで、何かと寝ぼけて投げつけていたのだ…
しかし、この家にそんな物を置くスペースはない!
=木端微塵である。
「……変な癖ついちゃったなあ……治さないと…」
自分の悪い癖を素直に認め、反省する彼女…
これこそが大人の特権だったりしたりするのである。
しかし彼女は未成年である。まあ、そこは今はどうでもいいが...
今、重要なのは落ち着き一つ一つこの状況を読者に伝える方が重要なのである。
では説明しよう。どうして彼女はこんな行為に走ってしまったのか?
答えは単純だ、朝が弱いからだ。
ただ、吸血鬼ではないし、柱〇男でもない。
だからと言って、柱〇女とかとも違う。何故なら、子孫を多く残s、
イヤ、ホントに関係ないのである。
朝に弱い理由も単純だ。
ただの時差ボケなのである。
即ち、
それは彼女が海外で生活をしていた事を意味する。
そう!彼女は噂の帰国子女って奴である。君たちのクラスにも一人ぐらいはいただろ?
まあいたかいないかは、置いといて、彼女は時差ぼけとやらが酷いのである。
それなので、最近話題になってる絶対に起きれる時計とやらを買ってみたのだが....
「なにが話題の商品よ....こんなのただ爆音騒音機じゃん..」
時計の方が酷かった。
こんな酷いのものが人気商品とは…海外で暮らしていた間に、日本人はどうかしてしまったようである.
「よくもこんなキチ〇イ目覚ましを…」
しかし、起きれたのは事実。流石、絶対起きれる起きれる目覚まし時計。感謝しなくては。
ありがとう、目覚ましい時計…そして二度と使う事はないだろう…
感謝の言葉を送り、そして決意する彼女。
だが、何時までもそんな下らない事をしてる場合ではない。時間には限りがある。
時間を無駄にしない為の目覚ましである。こんなので無駄にしたら意味がない。
すぐさまベットから降りようとする彼女…
その時である…
「………うにゃ?」
彼女は気付いたのだ…
この時計の針が何かが可笑しい事に…
「……7時…47分……?」
そう、7時47分。
これのどこが可笑しいかだって?
どこも可笑しくないYO!!!
可笑しいのは、昨日セットした、目覚ましが鳴る時間より1時間以上過ぎてるだけだYO!!
即ち、
「……………………
何だ夢か……………………………」
夢なら仕方あるまい。
それではおやすみ…GOOD NIGHT…シエスタシエスタ、おやすみだぁ~
なのである…………
だが世界はそんなに優しくはない。
「アイエエエエ!?ユメジャナイ!?ユメジャナイナンデ!?」
世の中の盲点とは生きてる限りよくある事。
例えば、体育の授業でプールバックを入れたつもりが、間違ってデッキケースが入ってたりする。
しかたないこと。
だが、盲点に気付いた時には既にもう遅いってのはどうにかならないものか?
「...可笑しいな...ハハハ...私、ちゃんとタイマーを昨日セットしたのに....」
それは昨日の自分に聞いてくれ。できないなら、昨日の自分にメールでも送るしかない。
しかし、それはどちらもそれは不可能。
なら、ゆっくり落ち着き、昨日の事を思い出していくか?
それは、無理。
時間は時を刻んて行く。
即ち、今の自分がやるべき事は.....
「うにゅにゅ...一先ずベットから出ないと!!」
遅れた分、速く動けばいいだけである。
ただ、それをするには彼女は何時もの60倍以上で動かなければならない。
ズルッ!!
「うにゃッ?!!」
足に絡みつくベットシーツ。
ドテン…ステンゴロリ!!
ズン!!!ガチャンンンンンンンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「うにゃぁぁぁぁあぁああらぁぁぁあぁああああ?!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
こうして、記念すべき第1話の朝を迎えるのが、
かつて、悪の組織に勇敢に仲間たちと立ち向かった男、早乙女 魁斗!!!!
の、妹…
早乙女 美穂である。
そして…
この新しい物語の主人公だったりするのである!!
「イテテテテ....主人公なのに...この扱い....」
ガクッ....
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ここはどこか?
ここは、そう...伊里町である!!
さて伊里町とは?!どんな町か?!!
海もあるし、山もある!!そんな町だ!!
だが、海水浴ができる砂浜はない!!山も低くそんな珍しい生き物もいない!!
そんな町である!!中途半端である!!
しかし、それは二年前の話ぃぃぃぃぃっ!!!!
あのショボくて中途半端だった伊里町も、二年の間に変わった!!!!
駅だ!!駅が出来た!!そしてなんか色々駅の周りに建物が建った!!!
色々とお店が出来た!!交通整備がされ、何か立派な道路が出来たりしていたりするのであった!!!!
そんな何か立派な道路を疾走するのが、彼女!!
早乙女 美穂である!!!
「とりゅわあああああぁぁぁああぁあああぁぁぁあぁーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
最早、人語では言葉を発し疾走中!!!
それには訳がある!!
聞かせてくれよ!!
それは、彼女が記念すべき高校テビュー一日目だからである。
しかし!!時はもう6月近く!!
こりゃーどういうこっちゃっい?!!!!
その理由を話すには美穂の事情を話さないといけないぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!!!!!!!!
聞いてくれるかな?
イイトモー!!
では話そう!!
二年前の事だ!!彼女は突然、兄を失った!!! ダダーン!!
一緒に暮らす、大切な兄だ....両親はもう既にいない美穂は独りになってしまったのだった......
その為、彼女は海外で暮らす、叔父さん夫婦の元で暮らし始めたのだ。
だが、やはり故郷は故郷…
高校生デビューはやはり、愛着があり住みなれた故郷しよって訳だ。
さて、ここまでは何ともない話であるが、酷いのはここからである。
美穂は早い段階に伊里町のとある有名高校に手続きをしていたのだが、向こう側の手違いか、
何と入学届や、書類を紛失してしまったのだ!!!
それなのに向こう側の学校は、
『そんなのは知りませんよーだ』
の、一点張り…
酷い話だぜ…
ヤレヤレだぜ…
そのせいで、四月の入学式には間に合わず…
どこか定員が空いてる高校を探していたらこんな時期になっちまった訳だ……
その後、不幸中の幸いだが、定員が空いてる高校が見つかり、今日から編入もとい入学なのである!!!!!
そして!!
彼女が入学する高校の名は!!
県立伊里高校である!!!
そう!!!
この高校は美穂の兄!!
早乙女 魁斗が通っていた高校だ!!!!!
何と言う偶然!!!!
これぞ運命の悪戯!!!
「けど運命悪戯し過ぎでしょコレ!!!!!!!」
赤信号に三回も引っ掛かる美穂…
まあ運命なら仕方ないよネ?
だが赤信号と横断歩道以外の道は渡らない、それが美穂ポリシー!!
お陰で、海外の3日も車が通らない道も渡れなくて大変だったけどな!!
パッ!!
やっと青信号!!!!
「うにゃあああぁぁ!!!!!!!!!!」
美穂は全力で疾走した!!
次こそ、信号には引っ掛からない為に!!!!
学校に間に合うために!!!!!!!!!!!!
学校へ行くため!!!!
美穂は!!!!!!!
道を!!!!!!!!!
次の曲がり角を!!
右に曲がったあああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
…やはり…今日の出来事…
全て…運命の悪戯だったのかも知れない…
いや、運命ってのは過去形だ…結果的にそうなったから…運命だったと言えるだけだ…
この出逢いは…そう数千万パターンあろうであった中での未来から選ばれた…
奇跡の出逢いだった…
まあ奇跡ってのも…過去形なのかも知れないが……
「うにゃ?!」
「…えっ?」
ドギュュュュュュュュュュュュュュュンンッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
鳴り響く…
出逢いの音…………
それは新たな物語の始まりを…響かせる……………………
そして…また…あの風も吹くのだろうか?
第1話…完
次回、第2話『出会いロニ―』