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第四章:贖罪 4-6
・・・俺の生きる目的が生まれたあの日から二か月。俺はまた一つ屍を積み重ねた。
俺はもう迷わない。汚かろうが人道に反していようが、遺族や被害者への贖罪。金を稼ぐという形で、俺なりの形で罪を償っていく。
前に立つのは俺と同じ極悪人だ。
そもそもあの舞台に立つ時点で、人として生きることはもう許されてはいないのだ。
ただの獣になり下がり、ただ金のために敵を斃す。
どこにも光が見えず、生きる希望を見いだせなかった日々を考えれば、獣であろうとも生きる意味をもらえたこと、本来ならば死そのものが償いで、その後を知る事すら許されなかった俺が、償いをした後もまだ生を享受できる。何とありがたいことだろうか。
これから先も、俺はただ、俺が日常をぶち壊した人々のために、ただの獣になりこの拳をふるい続けよう。




