第8話。オークとオークの闘い。
私はパーティーを組む事にした、まだ幼いわね。
リュカス君、エリオス君、ココちゃん。
冒険者を目指して間もない初心者みたいね。
本当に人間と魔物は分かち合えるのかしら?
いつかアーサーとパーティーを組んでくれたら。
この3人なら、希望があるのかも知れないわ。
パーティーを組みにはランクが関係するから……。
スタンビート異常の時は関係ないのだけど……。
アンナたちのパーティーは北側へと向かっていた。警報が鳴り響く。時よりスピーチ放送も聞こえてくる。4人が市場の辺りに来た時にアンナが違和感に気づく。
アンナは3人を止める。何事だろうか?と3人はアンナに質問する。
「どうしました、アンナ様?北門は近いですよ?」
「は、早く……城壁に……行こうよ」
「待てよ、リュカス、ココ、パーティーだろ」
「何かを感じるのよね、これは……空ね!」
アンナは空を見上げる、3人も空を見上げる。すると無数の空を飛ぶ魔物が街に迫っていたのである。
「わぁぁあ!ま、魔物だぁぁあ!アンナ様!」
「は、は、早く!知らせないと!」
「お、落ち着け!リュカス、ココ!」
「ココちゃん!怪我人いたら回復魔法をお願い!」
「は、はい!こ、ココ!頑張ります!」
「リュカス君は遠距離攻撃で他冒険者を援護よ!」
「はい、分かりました!アンナ様!」
「エリオス君は冒険者が取り逃がしたのを討伐!」
「任せてください!俺が倒します!」
アンナは3人の職を見て的確に指示を出す。
エリオスの職はファイター。リュカスの職はアーチャー。ココの職はクレリックである。
アンナはもう一つ気になる事があった。飛行魔物は対して強くない。魔法と遠距離攻撃の的であるからだ。なぜ、堂々と街へ突撃してきてるのか?
アンナは心の中で考えを巡らせる「変ね、飛行魔物は、そんなに強くないはず、なぜ突撃を?」
アンナはとりあえず敵の襲撃だと赤色のスモークを空に撃ち込む。警報が鳴り響き、放送も流れ始める。
『冒険者の皆様!今!赤色のスモークを確認を致しました!敵の襲撃です!備えてください!』『空に大量の飛行魔物を確認!各自!迎撃体制を!』
空から飛行魔物が攻め寄せいた。それだけではない。飛行魔物は、ある者を運んでいた。
アンナは「ハッ!」として。ようやく理解が出来たのである。飛行魔物は魔物を運んでる。それに気づいた時には遅かった。次々と魔物が城壁を無視して空から落ちてくる。
その者は……オーク族とゴブリン族であった。
各自の冒険者たちは不意を突かれたせいで混乱状態へとなる。だが強者の冒険者たちは冷静で対応して討伐していく。次々と倒れるオーク族とゴブリン族。
(※オーク族。容姿。口が裂けており大きな牙がある。身体の色は緑色。大人だと身長は軽く3メートルを超える者もいる、知能は人間よりも低い)
(※ゴブリン族。容姿。頭は禿げてる。口には小さなな牙がある。身体の色は緑色。身長は110cmで比較的、小さい子と同じである。集団で行動する)
オークは奇妙な雄叫びをあげなら斧を振り回してアンナに襲いかかる。アンナは一瞬、躊躇してしまう。
「アンナ様ー!オークめ!これでも喰らえ!」
リュカスは矢を放つ、オークの背中に矢が刺さる。
「いいぞ!リュカス!トドメは俺が!」
エリオスはオークの懐に飛び込みオークの胸に剣を突き刺す、オークは悲鳴をあげて倒れ込む「ワ……ガ……」
「今、聞いたかしら!?オークが言葉を!」
「アンナ様、それはありえませんよ」
「そうだよ、オークの知能は人間以下なんだよ」
アンナはオークの死体を見つめる。息子と娘が頭をよぎるのであった。
『きっと、アーサーもリオラも大丈夫よ』
各箇所の場所で次々とオーク族とゴブリン族が襲撃する。それを迎い打つ冒険者たち。そして地下シェルターに避難した。アーサーとリオラは……。
地上の戦いは地下シェルターに避難民でも聞こえていた。
「に〜に、こわいよぉ〜」
「リぉラ、ダイジョウブ、にーにツイてる」
アーサーは天井を見つめていた。アーサーには些細な音も声も拾えていた。オークの聴覚は人間の5倍であった。
地上で冒険者の声がアーサーの耳に入ってくる。
『こ……こないで……い、や、助……て!』
「リぉラ、スグ、モドル、ここにイロ!」
「に〜に、だめ!いかないでぇ〜」
「ぉれ、上デ、マモル!オトナシク、マテ!」
アーサーはリオラの頭を優しく撫でる。リオラは微笑むのであった。
「にーに、すぐもどってきて!」
「ワカッタ、リぉラ、スグにモドル!」
アーサーは管理人に頼んで地下シェルターの扉を開ける。そして再度、管理人は閉めるのであった。
地上に出たアーサーは襲われてる冒険者の元に駆け込む。すると目の前に尻もちついてる冒険者がオークに襲われていた。
アーサーは「体当たり」を繰り出した!オークは不意を突かれてバランスを崩す。斧を落としてしまう。
アーサーは斧を拾い上げて、上から振り下ろす、オークの胸元に見事に当たる。オークは悲鳴をあげながら倒れる。
アーサーは初めて自分に似てる者を殺した……。アーサーはオークの死体を見つめていた。
そして己の手を見つめて死体のオークと交互に見つめる。アーサーは混乱していた。なぜ似てるのか?
先ほどの冒険者が近寄ってくる。
「あ、あの……ありがとう……ございます!」
「ぉれ?ぉれ?ぉれ、アーサー」
「アーサー?あっ……!わ、私はココです」
「た、助けてくれて感謝を致します!」
「ぉれ、シタヲ、マモル、上デ、ここデ」
「私は怪我人の対応があるので、失礼します!」
ココは頭を下げて北側方面へと向かって走っていく。
アーサーは初のオーク戦で勝利を収めた。
次回、第9話。冒険者ランクSの力量。