第6話。スタンビート警報発令。
私たちは街へと入国する。私は慣れてるけど。
アーサーは初めての街で緊張してるのね。
ヘルムの面外側からでも母には分かるわ。
アーサーは大丈夫だわ、パパもリオラもいるから。
家族で団結して乗り越えるのよ。
街に警報音が鳴り響く。それは離れたダンジョンでスタンビートが異常発生してるサイレンであった。スピーチ放送の音声が流れ込む。
『住民の皆さんは避難してくださ各自、自宅へ戻り待機してください!繰り返します!』『住民の皆さんは避難してください!各自、自宅へ戻り待機してください!繰り返します!』『または地下シェルターへ避難してください!』
『冒険者様の方は、ただちにギルド本部へ急いでください!繰り返します!』『冒険者様の方は、ただちにギルド本部へ急いでください!繰り返します!』
その頃、冒険者ギルド本部では沢山の冒険者たちが集結していた。その数400人の冒険者が集まっていた。冒険者ギルド本部の入り口はホールになってる。軽く1000人は入れるぐらいだろう。
ホールの中心に受付娘たちが控えていた。受付カウンターが円になっていて、冒険者たちの応対に対応が出来るようになっている。
いきなりギルド長が大声で叫ぶ。
「てめらぁ!もうすぐ魔物が押し寄せてくる!」
「他の冒険者と協力して各自パーティーを組め!」
「指揮官は冒険者ランクSのグレイが指揮だ!」
各自、それぞれの冒険者たちは慌ただしくパーティー編成を組み始める。前衛、後衛と分かれての編成であった。熟練した冒険者たちは行動が早い。
「アンナ?お前はどうするんだ?合流するのか?」
「そうね、まさか指揮官をするなんて!」
「はは!高冒険者ランクは少ないからな」
「俺様は、そろそろ用事でここを離れる!」
「私は息子と娘を安全な所まで連れていくわ」
「むぅ……息子は戦わないのか?鎧を……」
「駄目よ、絶対に駄目ね、未経験なのよ!」
「すまない、アンナ、聞いただけだからな」
アンナに手を振る。ギルド長はどこかへ行ってしまう。アンナは息子と娘を安全な所まで誘導する。
「マーマ、ドコニ〜イク?」
「ママ、に〜に、パパのところに、いこう〜」
アーサーはリオラをオンブしたまま移動を始める。
「パパは忙しいから2人は安全な所にいなさい」
「マーマは?ドウスル〜?イッショか?」
「ママも冒険者たちとパーティー組む事になるわ」
「地下シェルターまで行くわよ、アーサー」
「ワカッタ!マーマのイウコト、キク!」
アンナとアーサーは地下シェルターへと目指す。地下シェルターは戦えない非戦闘員が避難する場所である。言うなれば住民と観光客の人達が集まる避難場所であった。
地下シェルターは2箇所用意されていた。一箇所目は冒険者ギルド本部の近くに作られていた。これは冒険者たちが避難民を守りやすいようにする為でもあった。二箇所目は市場と住宅地の辺りであった。
アンナとアーサーは一箇所目の地下シェルターを目指していた。すると避難してる者たちで混雑していた。
200人の避難者たちが並んでいた。アンナはアーサーを見つめて伝える。
「いいわね?2人とも、絶対に外に出たら駄目よ」
「ワカッテル!マーマのイウコトハ、ゼッタイ」
「ママ、はやくもどってきて〜パパも〜」
「えぇ、必ずパパも連れて皆で帰りましょうね」
アンナはアーサーの肩に優しく手を置く、そしてリオラの頭を優しく撫でる。
アンナはゆっくりと離れて2人から距離をとるのであった。本当になら一緒に居てあげたい一心である。
こうしてアンナはパーティーを組むべく、もう一度、冒険者ギルド本部へと戻る。
そしてアーサーとリオラは地下シェルターへ。
第7話。魔物の襲撃。