12-3
その横でトウコ対トフス・乱の戦いも続けられていたが、トウコの攻撃に押されていたトフス・乱の背後にビフス・乱を片付けたカレンが迫り、セイレネス二人の連携攻撃でこちらも難なく制圧となった。
「くそっ!連携攻撃は俺たちの十八番だというのに!3対2だ、数で負けた!」
トウコに組み伏せられているトフス・乱が悔しそうに言った。
「残念ね。次はもう一人仲間を呼んでおくのね」
トウコが冷ややかに言うと
「俺たちの下には妹しかいない!妹に泥棒などさせられるものか!」
とビフス・乱が言った。
「大事な妹がいるのだったらまじめに働きなさい、バカ!」
サクラがビフス・乱を押さえつけながら怒った。
トウコとサクラが怪人を組み伏せている横でカレンが管理局に通報し、やがて白い制服を着た女一人を先頭に、スーツ姿の中年男性一人、黒い制服の男二人がやってきた。
「セイレネスのみなさん、ごくろうさまでした。管理局戦闘武官の新庄です」
白い制服の若い女・新庄シオンは名乗った。彼女はベルトの左右にそれぞれ1本ずつ警棒を下げている。
「この人たち、どこの組織にも属していない無届の怪人でした。私たちで身柄を拘束します」
シオンが手で合図すると黒い制服の若い男たちがそれぞれ天狗兄弟に手錠をかけ連行していった。
「よろしくお願いします。でも、ずいぶん到着が早かったですね」
トウコがシオンに尋ねると
「ええ。偶然ですが、別の用事で近くまで来ていたのです」
「そうでしたか。…女性の戦闘武官さんて初めて会いました。制服の色が違うんですね」




