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マーメイド ジャンプ  〜男の娘が悪の組織で戦闘員として活動する話〜  作者: 有限よしみ


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3-2

「ああー、映えってやつ?やだねーそういうの。めんどうだわ」

とトナカイ上杉は首を横に振った。

黄瀬は表情を曇らせて

「やっぱ、今日もけっこうかかりますかね?」

と二人を見つめた。

「うーん…じゃあ、俺があいつらを挑発してキレさせて、さっさと必殺技を使うように仕向けよう」

紫垣が請け負った。

トナカイ上杉が

「そりゃいい案だけど、あいつらだって毎回挑発くらい受けてるから、ありきたりな内容じゃ乗ってこないぞ」

と言うと、紫垣は

「そこはまあ…うまくやってみます」

とだけ答えた。

大磯駅に電車が到着する。車両から、ニジヘビ団の異様な面々が続々と降りた。

「ところで上杉さん、なんで今日は怪人の上杉さんまで電車移動なんですか?」

紫垣が聞くと、トナカイ上杉は肩をすくめて

「車がまだ車検から戻ってきてないんだ」

と答えた。

戦闘員たちとトナカイ上杉はゾロゾロと改札を出て漁港に向かった。


『人魚姫戦隊アイドル・セイレネス

恐怖、悪のフィッシュバーガー独占販売』

セイレネスの放送が始まった。

赤嶺はコーヒーカップを口に運びながら、テレビ画面を眺めた。

番組冒頭、一人の戦闘員の男がアナウンサー・湯川ユナのインタビューを受ける様子が映し出される。

「あっ」

赤嶺の目は画面の紫垣に釘付けになった。

短いインタビューが終わり、いつもの放送内容に切り替わる。

赤嶺は両手を口元に当てながら、ため息の様に

「やだ…この人かっこいい…」

とつぶやいたのだった。


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