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戦闘員たちはトラノスケ少年を解放した。
自由の身になったトラノスケ少年は
「お姉さん、僕はどうしたら良いですか?」
と赤嶺に聞いた。
「女の子にはやっぱりお花だよ。綺麗なお花をハルカちゃんにプレゼントしたらいい。他のみんなには知られないようにね」
赤嶺はウィンクした。
「僕いそがしいから、じゃあ!」
トラノスケ少年はチームメイトに手を振って野球場から去っていった。
奥平が少年たちのところにやって来て
「みんなすまない。いろいろと大人の事情でダメみたいだから、この野球場はあきらめよう。代わりに俺たちはさまよえる少年野球チームとして、あちこちの野球場に姿を現しては野良試合を申し込むんだ。神奈川県の少年野球界を荒らしてやろうじゃないか!」
と言った。
一人の少年が
「監督、それじゃ僕らが悪者みたいじゃないですか」
と異を唱えた。
「俺たちを守ってくれなかった行政が悪い!だったら俺たちだって悪になってやる!」
奥平はZピジョンズのヒール転向を宣言した。アルマジロ名古屋以下ニジヘビ団戦闘員たちがこれに拍手を送る。
「監督、なんでも政治のせいにするのはプロ市民の悪い癖です」
と少年の中の誰かが言ったが、奥平は
「さあ、どこのチームからぶっつぶしてやろうか!」
とさっそく闘志を漲らせている。少年の純粋な意見は大人の心には届いていないようだった。




