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「ちょっと待てアンタら、こっちはきちんと市役所に許可取ってるんだ!出て行け!」
奥平が怒りの表情でアルマジロ名古屋に詰め寄った。
「我々は悪の組織だ。だから無許可とかへっちゃら。もし我々の分譲住宅を邪魔すのであればこうだぞ」
アルマジロ名古屋はそう言うと、丸まって背中の硬い甲羅を奥平に見せつけた。戦闘員たちが奥平を捕まえて彼の頬を甲羅に押し付ける。硬くてざらりとしたアルマジロの甲羅が奥平の顔を歪ませた。
「うわあ!硬い!」
奥平はアルマジロ名古屋の甲羅の強靭さに悲鳴を上げた。
「ククク。もし私の硬い甲羅を凄い勢いでぶつけたら、君はどんな顔するんだろうなぁ!」
アルマジロ名古屋が挑発的に言った。
「なんということだ、悪の組織が俺たちZピジョンズの野球場を奪うだなんて!」
奥平は暴れて戦闘員たちの手を振りほどき、走ってベンチまで逃げた。そしてスマホで警察に通報した。
「こうなったら警察しかない!…もしもし、野球場が悪の組織に占領されてしまったのです!」
「悪の組織ですか?怪人とかいますか?」
電話の向こうで警察官が冷静に対応する。
「はい!恐るべきアルマジロの怪人です。畜生、なんて硬い甲羅なんだ!あんなものをぶつけられたら、俺はどんな顔をしてしまうんだろう⁉」
「あー、そうですか。ごめんなさい。特殊組織の対応は警察ではないんです」
「なんですって⁉」
「怪人などが所属している特殊組織は別のお役所が対応することになっているんです。第3管区特殊科学組織管理局というところがあるので、そちらに通報してください」
と警察官は事務的に言った。




