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11-3

「ええ。でも、出演してくれるヒーローが決まらなくて内職中」

ユナは手に持ったスマホの画面を見せた。ヒーローたちの写真と説明が表示されている。

「それは大変ですね。でも、必ずしも必要ですかね、ヒーロー」

紫垣はそう言うと、赤嶺に

「シーフードパスタ、セットで。コーヒーを先に」

と注文した。

「かしこまり」

と赤嶺が厨房に入っていく。

「ヒーローが必要ないとでも?」

とユナが聞き返した。

「ニジヘビ団が主演の番組ですよね。何も毎回ヒーローと戦わなくてもいいんじゃないかと思うんです」

「でもそれじゃ悪の組織の活動をただ放送するだけになっちゃう」

「戦闘がなければ我々もケガしないで済みますし」

と紫垣は赤嶺が持ってきてくれたコーヒーを飲みながら軽く言った。

「うーん…」

ユナは難しい顔をしながらスマホを睨みつつカレーをパクパク食べるのだった。


土曜日の午前中、Z市内にある市民球場では少年野球チームのZピジョンズが練習をしていた。

ピジョンズ監督・奥平キョウヘイが球をノックして少年たちがキャッチしている。ありふれた少年野球の練習風景だ。そんなありふれた日常を壊したのは、アルマジロの怪人を先頭に現れた悪の集団だった。

「野球少年たちー、おはよーっ!」

メイド姿の赤嶺が拡声器で呼びかける。少年たちは戸惑いながらも礼儀正しく

「おはよーございまーす」

と挨拶を返した。

「たった今から、この野球場は僕たちニジヘビ団が占領します。そしてここに住宅を建てて多大な利益を獲得するのです。ニジヘビハウジング分譲住宅大作戦です。少年野球のみんなは、今すぐご退場いただきますようよろしくお願い致します」

赤嶺は残酷なアナウンスを少年たちに告げた。少年たちが不満の声を上げるのもお構いなしに、戦闘員たちは勝手にグラウンドに広がって測量を始めた。


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