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11-2

「知らないの?ヒーローたちを管理しているお役所よ。と言っても、斡旋までしてくれるわけじゃなくて、情報を少しくれるだけなんだけど。出演交渉はこっちでやらなくちゃいけないから大変なの」

「ユナさんも大変ですね。だけど、僕たちみたいな悪の組織の活動をヒーローたちがほったらかしとはどういうことなんでしょう」

「あなたたちの活動は実害が少ないから対応の優先度が低いのよ。というか、脱税してるだけだから税務署がなんとかしたらいいって管理局は考えてるらしいのよね」

アウロラがカレーとコーヒーをユナの前に置く。ユナはさっそくカレーを一口食べた。

「うん、おいしい」

「うちのカレー、幹部怪人のアルマジロさんが作ってるんです。アルマジロこだわりカレー」

と赤嶺が説明する。

「アルマジロ…変な物入ってないでしょうね?」

「たぶん」

厨房に戻った赤嶺にアウロラが

「掃除機の吸いが悪いんだけど、故障してないこれ?」

と声を掛ける。二人は一緒に業務用掃除機のスイッチをいじくったり具合の確認を始めた。その様子を見ながら

「ここの人たち税金納めたら普通の会社員じゃないかしら?」

とユナは素朴な疑問を口にした。

食堂に遅めの朝を迎えた紫垣が入ってきた。

「おはようございますご主人様」

赤嶺が素早く厨房を出て笑顔で出迎える。紫垣は赤嶺に挨拶を返しながらユナの横のテーブルに着いた。そしてテーブルに置かれていた長野県の旅行雑誌を何気なくパラパラ開きながら

「今日はお仕事お休みですか?」

とユナに聞いた。


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