10-13
「あっ」
赤嶺が体を起こす。テントの中で横になって休んでいたらしい。
「大丈夫か?」
横で腰掛けている紫垣が赤嶺を心配した。テントの外では怪人や戦闘員たちが酒を酌み交わしたりフリスビーに興じたりしている。まだ青空なので、それほど時間は立っていないようだ。
「けっこう飲んだからね。大丈夫?」
ふたたび紫垣が心配の声を掛ける。赤嶺は寝癖がついているような気がして手櫛で髪を撫でながら
「メーナカちゃんとラムーバちゃんは?」
とあたりを見回した。
「メーナカちゃんとラムーバちゃん?誰?」
紫垣が首をひねる。その反応を見て、赤嶺は思い直した。
「ああ…なんだか、夢を見てたみたいです。火星人の女の子二人と僕たちでBBQする夢」
「なんだかずいぶん楽しそうな夢だな」
紫垣は笑った。
赤嶺は紫垣からミネラルウォーターを貰って数口飲むと、ふう、と息をついて彼の隣に座った。
「僕寝ちゃってましたけど、UFO出ました?」
「いや、出ないね。橙木もUFOはあきらめてカモの写真撮ってたよ」
穏やかな晴れた休日の昼下がりだった。
ふいに
「あっ!いた!」
マーモット橙木の大きな声が団員たちの注意を引いた。




