10-2
「すごい。アキオ兄ちゃん占いもできるんだ」
「そこ?」
「いいなー。僕もBBQしながらUFO見たい」
赤嶺は無邪気に笑いながら団員たちを見回すと、乗り気になった数名から賛同の声が上がった。こうしてBBQイベントが開催されることとなった。
日曜日、マーモット橙木とトナカイ上杉とカモノハシ室井の怪人3名と、紫垣や赤嶺ら戦闘員12名、総勢15名で相模川にBBQに出かけた。この日はプライベートなので戦闘員たちもいつもの黒いユニフォームではなくラフなTシャツ姿などだ。赤嶺はメイド服だったが、それに疑問を感じる者はこの場にはいなかった。
マーモット橙木と戦闘員二人で車を出すことになったのだが、マイカーを持っていないマーモット橙木は
「総統に許可貰った」
と組織のワゴン車を借り出した。車にはいつものメンバーと残りの怪人二人が乗り込んだ。
「マーモットさんの免許証の写真って、今の姿ですか?」
車の中で赤嶺が素朴な疑問を運転中のマーモット橙木にぶつけると
「ほら」
とマーモット橙木は免許証を赤嶺に渡した。マーモット姿の写真が使われている。
「これで免許って通るんですね」
「二俣川免許センターの人もちょっと困ってたけどね。でもこれが今のおいらなんだからしかたないよ。そういえば免許更新した後に隣にあった献血ルームに行ったけどこっちは断られたんだよね。怪人は献血できないってさ」
とマーモット橙木は言った。




