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「ヒッ!死体がしゃべった!」
カモノハシ向井が思わず悲鳴を上げる。
「私を死んだことにしてるのかこのクチバシ野郎!」
アウロラは立ち上がると左手でカモノハシ室井の胸倉をつかみ、右腕を振り上げて怪人の頭にチョップを何発も叩きつけた。
カモノハシ室井にはアウロラの攻撃がまったく効いていないらしく、怪人はただ障害物をどけるように彼女の両肩に手を置いてグイッと横に押しやると戦闘員たちに向かって
「このままでは我々の犯行がばれてしまう!探偵ヒーローが犯人を見つける前にやっつけるのだ!」
と号令した。
すかさずユナがアウロラに駆け寄って手を引き自分たちテレビクルーのいるライブハウスの端っこに避難させる。
戦闘員たちがシャーロック・アキオを取り囲みじりじりと牽制し、そして襲い掛かった。
いつもどおりヒーローに襲い掛かる戦闘員たち。シャーロック・アキオは得意の拳法で打ち倒していった。
攻撃するタイミングを計っていた紫垣の隣で、
「拳法使いでアキオって名前…まさか」
赤嶺が眉を曇らせた。
そして赤嶺はシャーロック・アキオの前に進むと
「もしかして、アキオ兄ちゃん?」
とヒーローに声を掛けた。
「うん?…私を知ってるのか?」
「僕だよ。覚えてない?バンサク。赤嶺バンサク」
シャーロック・アキオは首をかしげて赤嶺を見た後、
「バンサクか!お前何で悪の組織に⁉っていうか女の子⁉」
「うん。僕、女の子になったというか、なっている最中と言うか。あと、アルバイトで悪の組織に入ってるんだ。アキオ兄ちゃんこそ正義のヒーローやってるんだね」
「アルバイトで悪の組織に入っちゃダメだよ、バンサク」




