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2-3

これに答えるように、会議室の一番後ろの席に座った事務員の高岡タカコ(41歳)が眼鏡をクイッと上げた。

「あ、最後にもうひとつあった」

ジェネラル鍋島は言い忘れたことを思い出した。

「この後、紫垣くんは残ってもらえるかな。相模国ヴィクトリアテレビの取材が入ってるから」

「俺に取材ですか?」

「そうだよ。次回のセイレネスの冒頭で、君の取材を放送したいらしい。なにせ戦闘員がヒーローを破ったんだからね」

これをどう捉えたものか、紫垣は指先で顎をさらさらと撫でながら天井を見上げた。


紫垣は別室で、相模国ヴィクトリアテレビの取材を受けることになった。カメラマンが紫垣と彼にインタヴューを行う女性アナウンサーをフレームの中に収めている。

女性アナウンサー・湯川ユナ(24歳)は笑顔で

「大金星、おめでとうございます」

と紫垣を称えた。

「ローカルヒーローとはいえ、改造手術を受けた強化人間のセイレネスを見事に撃破なさいましたね。今回の活躍で主任戦闘員にも昇格されたそうで」

「ありがとうございます。でも、セイレネスを倒したのは怪人の橙木ですよ」

「またぁ、ご謙遜!スーパーアシストでした。あなたは自身の危険も顧みず、マーモット怪人の必殺技をセイレーン・ドゥオとともに受けて負傷しました。なぜあのような危険なことができたのでしょうか?」

「橙木がやられそうになって思わず体が動いただけですよ。俺と橙木は同期なんです」


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