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9-6

「あらあら、アウロラさん?みんなは僕のことを応援してくれてるんですよ。…イェーィ?」

会場から「イェーイ!」が帰ってくる。赤嶺は調子に乗り

「セイ、ホーウ!」

と会場に投げた。戦闘員たちが「ホーウ!」とレスポンスする。それに赤嶺は高ぶりを抑えきれない様子で

「ありがとうみんな!じゃあ、僕たちの新曲をお届けするね!聞いてください『乙女恋落ちブギウギ』です!」

と曲名を告げた。緑川がスピーカーの上に置いてあったノートパソコンを操作する。スピーカーから流れ始めたリズムとベース音に緑川のギターが重なり、厚い音のうねりが作られる。赤嶺のヴォーカルがそれに乗った。

「露骨ぅに エッチに ブギウギ

 あなたぁの 香りに ドキドキ

 乙女ぇに 恋落ち ウキウキ

 ガルルぅに ぐるるり ンギルギ」

それは、この日のために緑川が作ったオリジナルソングだった。

赤嶺に向かって観客たちがペンライトを振る。

「そんな…なぜーっ⁉」

アウロラは膝から崩れ落ちた。夢見た成功が目の前にある。アイドルのパフォーマンスにオーディエンスが賞賛のレスポンスを返す光景。さっきまで自分の手の中にあったはずのものが、突然現れたメイド服に奪われたのだ。

「返してっ!私のファンを、私のコンサートを!」

アウロラは打ちひしがれながら手を伸ばした。ほんの2.3メートル先に赤嶺がいる。すぐそこなのに、まるで永遠に届かないような場所に見えた。

赤嶺が歌う。

「わかってるでしょ 私はアナタに 常に無防備ノーガード

 高ぶってるのよ 週に2回は 秘密の花園ランデヴー」

ステージの赤嶺に向かって、黄瀬がペンライトで光の渦を描く。黄瀬の背後の戦闘員たちもペンライトを激しく振ってコンサートを盛り上げていた。


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