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雨海博士は会議の内容を聞いているのかいないのか、ルービックキューブの角に人指し指を置いてテーブルに斜めに立てさせると、中指で弾いてくるくる回してはバラバラと完成を交互に繰り返す手遊びをしていた。
「今後の作戦案について、竹中くんからお話ししてもらうね」
ジェネラル鍋島からカンガルー竹中に司会がバトンタッチされた。
「前回から引き続きの『悪のBBQ店を出店作戦』と『分譲住宅を建売してぼろ儲け作戦』に加えまして今回、戦闘員の黄瀬からの『アイドルを団員に引きずり込んでファンをニジヘビ団支援者にしたらグッズ売り上げとかで潤うじゃない作戦』が追加されました。今日は黄瀬の案をメインに検討したいと思います」
とカンガルー竹中が言った。これにカモノハシ室井が
「黄瀬の作戦について詳細をご説明願います」
と手を挙げて質問をした。
カンガルー竹中が
「アイドルとそのファンをニジヘビ団の支援者にするという作戦です」
と作戦名よりも短い説明を行うと
「凄い!それは凄いのが凄いぞ!」
カモノハシ室井が黄瀬の作戦を褒めたたえた。
「室井さん、内容は理解されてますか?」
紫垣が思わず聞いた。鍋島以下他の怪人たちも紫垣と同じ心境で、カモノハシ室井の返答を待った。
「もちろん理解しているさ!つまり、こういうことだろう?」
カモノハシ室井は席を立ってホワイトボードの前に移動し、マーカーを手に取って図を描き始めた。
「このように、アイドルがステージにありファンが対面で会場に展開する。このとき会場の推しエネルギーはアイドルに集約し、アイドルによってパフォーマンスに変化され世界へ発信される。その相互作用がコンサートであり、アイドルの放つ輝きは時空を超え魂を揺るがすであろう。その様子は星座のように神話的な姿を持って観察者の前に現れるのだった」
カモノハシ室井の手によってホワイトボードに謎の曼陀羅図が描きあげられた。




