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8-8

ユナに、釣り堀から追い出された小学生の男の子二人、黒田タカシと竹中シゲルが近づいてきた。

「ねえ、もう釣り出来ないの?」

タカシ少年が悲しそうな顔でユナに尋ねる。

ユナは屈んで彼らに目線を合わせると

「君たち。釣りならどこでもできる。ここはあきらめて、相模川にでも行きなさい」

と優しい笑顔で言った。

「はーい」

と肩を落として帰っていく小学生たちの背中にユナは

「危ない所には行かないようにね!」

と手を振った。

「あれ?いいのか?結局、ザリガニ養殖する方向で決定したの?」

ヒョッタキがポニー和田とユナを交互に見る。

戸惑うヒーローを尻目に、ポニー和田は倒れていた釣り堀管理人の杉本を起こして

「管理人さん、さっそくだがザリガニのエサを仕入れてきてくれたまえ」

と、杉本に仕事を言いつけた。

「誰が悪の組織の仕事なんか!」

「そう言うな。釣り堀の時よりもお給料をアップしようじゃないか」

「ポニーの旦那、ザリガニのエサでよろしかったですね?」

杉本は鼻歌を歌いながら自転車で買い出しに出かけた。

やることのなくなったヒョッタキは

「これもう戦わなくていい感じかな?」

とテレビクルーたちに聞いた。クルーたちも困り顔で

「そうみたいですね」「この流れで戦っても変な流れになっちゃいそうですし」

とヒーローに言った。

「うーん、なんだかなぁ…」

ヒョッタキは途方に暮れた。

戦闘員たちはずっと釣り堀の周りに転がったまま、スマホをいじくったり、昼寝をしたり、小声で雑談したり、各々の時間を過ごしているいる。

「本当に今日はいい天気だな」

寝転がったままの紫垣が空を見上げながら言った。

「綺麗ですよね、透き通った青。完璧な空」

赤嶺は隣にいる紫垣の横顔と美しい青空に目を細めるのだった。




《 第8話  あなたと完璧な空を おわり》

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