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「なんだと?」
「お前は神奈川県の正義のヒーローだろう、いいのか?このままでは神奈川県は名産物弱者として、他の都道府県に置いて行かれてしまうぞ」
「ううっ、確かに。今のままでは神奈川県は名産品戦国時代を生き残れない可能性が…」
「そうだろう?我々が養殖するザリガニは、変な薬を使うから癖になる味で、あっというまに全国を席巻するだろう。おっと、安心したまえ!決して違法なものではないからな。人体のへの影響も、直ちには無い」
「なるほど、お前の言う事にも一理あるようなないような…」
悪の言葉にヒョッタキが動揺する。
「ちょっと!正義のヒーローが何を言っているんですか!あるじゃないですか、神奈川県の名産品、いっぱい!」
ユナが耐え切れず、マイクを手にヒーローと怪人に向かって叫んだ。
「またお前か、邪魔すんな」
ポニー和田が文句を言う。
「邪魔とはなんですか、お馬さん!私はジャーナリストとして、間違った情報を視聴者の皆さんに届けるわけにはいかないんです!」
「お嬢さん、よく考えてみたまえ。ザリガニ料理は日本においては未開のフロンティアだ。もし我々がザリガニの養殖を成功させて、神奈川ザリガニが他の都道府県の名産品を脅かす存在になったとしたら…」
ポニー和田の言葉にユナははっとした。彼女は釣り堀を数秒眺めてから
「…そんなことが可能でしょうか?」
と言った。彼女もまた、心が揺れ始めていたのだ。
ポニー和田は
「ふふふ。名産品など言ったもん勝ちなのだ。最近始めておきながら、さも昔から地元の名物であるかのように宣伝しておけば愚かな消費者が食いついてくるものさ。ジャーナリストであればこそ、人々が簡単に情報に流されてしまうのは誰よりも知っているだろう?」
「なんということを…私にも悪の組織の手伝いをしろと?」
ポニー和田はユナに近づき、彼女の耳元で
「悩む必要はない。神奈川県のためだよ!」
とつぶやいた。




