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6-5

「俺はみんながうらやましい」

不意に紫垣が言った。

「俺、みんなみたいなエピソードが無いんだよなぁ。本当に何もない、からっぽ。橙木なんか何度も逮捕されてるんだから、かっこいいよ」

紫垣に話を振られたマーモット橙木は

「別にかっこいい話じゃないよ。おいら、立派そうなこと言う人について行ってデモ行進やったり座り込みやったりしただけなんだ。自分が参加してるのに、それが何をやってるんだかわかんないんだよ、不思議だよね!そんでなぜだか毎回おいらだけ逮捕されちゃってさ。変な事したら逮捕ってされるんだよ、本当に。驚きだね」

「マーモットさん、活動家なんですね」

赤嶺はマーモット橙木のエピソードに感心しながら彼の首のあたりの毛を撫でて

「毛もフワフワで立派」

と話題とは関係ない所を褒めた。

「おいら、巻き込まれるタイプなのかもね。そんで、ここの組織が色んな悪っぽい活動してるって聞いて、反体制精神が働いて入団しちゃったんだよね」

「やっぱりかっこいいよ橙木は。いろんなものと戦ってるんだから。俺なんか何もやりたいこともなくてさ。たまたま就活のブースでここ見つけて。何も考えずに応募したら次の瞬間に採用になっただけなんだ」

紫垣は自分のことを残念そうに語ったが、

「考え無しに悪の組織に入る紫垣もどうかしてるよ。それでなんだかんだ馴染んでるんだから、ある種の才能じゃないかな」

とマーモット橙木は評した。

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