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6-3

「まいったよ。強制連行だったからね。最初は戦うなんて嫌だったからすぐ逃げ出そうと思ってたんだけど、ここのエナドリ飲んだらちょっといい気分になってノリノリで戦闘出ちゃったんだよ」

「やっぱりあのエナドリ、ダメな何かが入ってるんじゃないですかね」

「そしたら運命の出会いよ!出会っちゃったのさ、エリイちゃんという天使に!楽しかったなぁ、毎週、彼女に会えて、殴られて蹴られて…」

黄瀬はスタートの辛い記憶から解放され、華やかで甘い思い出にたどり着いた。今はいない4人目のセイレネスは金色の輝きで彼の世界を満たしていたのだ。

「でもそんな幸せは長くは続かなかった。ある日、彼女はセイレネスを脱退して、ソロで全国メジャーデビューしちゃったんだ」

「あの子、野心家っぽいですもんね」

「わかってるね!それがエリイちゃんの良い所でもあるんだよ。はあ…応援はしてるけど、手の届かない存在なのはつらい」

黄瀬と赤嶺がアイドル談議で盛り上がる。赤瀬は果汁の入ったアルコールの低いチューハイを飲んでいた。

「赤嶺ちゃん、俺の話も聞いてよ」

焼酎を飲んですでに出来上がっている青島が絡み気味に赤嶺に言った。

「聞きますよ、はい」

「いい子だねぇ!俺ねぇ、酒が原因で勤めてた会社を解雇になっちゃったんだよ。お仕事中に景気づけにお酒をチュチュチュッと、ね。それでいい気分になって、会社のお金を増やしてあげようと経費で馬券買っちゃったんだ。ちょっとの額だよ、ちょっと!それが社長にバレて、まあ大騒ぎさ。当然クビね。しかも同じタイミングで夜のお店のお姉ちゃんに入れ込んでたのも奥さんにバレちゃって…」

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