第6話 僕の生存戦略
「そいえばさぁ、赤嶺ちゃんの歓迎会ってしてないよね」
食品自販機を設置した作戦の帰りの道、青島ヒデアキ(39歳)が赤嶺と紫垣、そして一緒に帰っている戦闘員たちに言った。
「やってないですね。でも今どきの子はそういうの好まないんですよ」
紫垣が赤嶺を庇うように言った。
「そうなの?時代が違うんだねぇ」
「これまで歓迎会なんてやったことありましたっけ?」
「ないかも。紫垣ちゃんの時もやってないもんね。うちの組織そういうのやんないから。面倒くさがり多いし」
「青島さん、理由つけて飲み会したいんですよね?」
「そうなんだ」
青島は認めた。
「別に嫌じゃないです。少しなら飲めますよ、僕」
赤嶺が言うと
「じゃあ、基地民だけでも歓迎会しますか」
緑川ヒサヒデ(26歳)が話に乗ってきた。
「基地民、ってなんですか?」
赤嶺が首をかしげるのに
「基地に住んでる団員のことだよ。アパートに住んでるのはアパート民。自分の家から通勤してる人たちは自宅民。タカコさんとかは自宅民だね」
緑川が答えた。赤嶺歓迎会の流れに
「じゃあ俺も」
と黄瀬も加わる。紫垣が
「橙木も誘ってみよう」
とスマホを手に連絡を取った。
こうして赤嶺を主役に、紫垣、青島、緑川、黄瀬、マーモット橙木の6人で小規模な歓迎会を催すことになった。




