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「俺はヒーロー倒してないよ、アシストしただけ。活躍したらご褒美はあるだろうけど、危ないから無理しなくていいよ」
紫垣は薄く目を開けて赤嶺に答えた。
「うふっ。隙を見て、ちょっとだけチャレンジしてみます」
赤嶺は笑顔を作って見せた。
戦闘員たち全員が打ち倒され、怪人のダチョウ水谷ひとりがヒーローの前に立ちはだかっていた。
「さあ、俺の出番だ。ダムガード、鳥類の恐るべきキックを味わうがいい」
ダチョウ水谷はシャドーボクシングしながらダムガードとの距離を詰めた。
「キックなのかパンチなのか、どっちだ」
ダムガードが警戒する。
「ダチョ・ラリアット!」
ダチョウ水谷は両方の羽を広げつつ右腕を横に伸ばしてダムガードの横を駆け抜けラリアットを食らわせた。
「うわあ!」
ダムガードが仰向けに倒れる。
「おのれ!お前たちは何から何まで適当だ!もう面倒だから、一気に必殺技でいくぞ」
ダムガードは立ち上がって、左手で右の手首をつかんで力を込めると空高くジャンプした。
その瞬間、赤嶺が立ち上がってヒーローに向かって駆けだす。
「ダム放流拳・ジェットストリーム!」
ダムガードは右拳にオーラを込めてダチョウ水谷に叩き落そうとした。しかし、そんな彼に横からメイド服が飛び蹴りをしてきた。
「てりゃあ!」
スカートがめくれないよう、手で押さえるという恥じらい付きの攻撃だ。
ダムガードは不意打ちを受けて地面を転がった。しかしすぐに片膝立ちになって体勢を整えた。




