表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

29/403

5-5

地面に倒れこんだ紫垣に、同じく向かい合って地面に倒れている赤嶺が

「紫垣主任、この後どうしたらいいですか?」

と聞いた。

「赤嶺、静かにしてないと、たまにとどめ刺されるぞ」

紫垣が注意した。続けて彼は

「俺たちはこのまま、怪人とヒーローの戦闘が終わるまで倒れているんだ」

と小さめの声で赤嶺に説明した。

「わかりました。…じゃあおしゃべりとかも禁止ですか?」

赤嶺が小声で聞いた。

「目立たなければ大丈夫だ。ずっと倒れてるのも暇だから、みんなスマホ見たりしてる」

紫垣が言った。

赤嶺はちょっと頭を上げて周りの倒れている戦闘員たちを見回した。彼の同僚たちは地面に横になりながらスマホを取り出して眺めていたり、近くに倒れている者同士でこそこそ話したり、中には文庫本を取り出して読んでいる者もいた。

「なるほど。けっこう自由なんですね」

赤嶺が言った。

赤嶺は目の前に倒れている紫垣を見つめた。紫垣は目を瞑って横になっている。地面に伏した二人が動かずに向かい合って時を待っている、不思議で小さな世界がそこにあった。

「ああ…なんかこれ、良いなぁ」

赤嶺は紫垣の顔を見つめながら小さな声で独り言を言った。

赤嶺はふと、

「紫垣主任。もし紫垣主任みたいにヒーローを倒したら、何かご褒美もらえますかね?」

と質問した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ