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「もしかしたらこれのせいかもね。俺たち戦闘員がヒーローに怖気づかないように、ニジヘビ団オリジナルのエナジードリンクが支給されるんだ」
紫垣は茶色い小瓶を取り出して演台の上に置いた。
「うちの雨海キマイラ博士が作ってくれた戦闘用エナドリの『健全元気バーサーク・ロイヤル』だ。これを飲めば無駄にテンション上がって恐怖心が薄れてちょっと変な感じになる。痛みも感じにくくなるよ。飲むのは強制じゃなくて任意だけど」
「体に悪くないんですか?」
「博士は『直ちに影響はない』って言っているけど、たぶん悪いんじゃないかな」
「うーん…味はどうですか?」
「美味しい美味しくないの問題じゃない。不愉快な味がする」
「嫌だなぁ」
その時、二人の会話に
「味はともかく、効果は保証する」
と会議室に白衣の男が入ってきた。雨海キマイラ博士(62歳)その人だった。
「博士、おつかれさまです」
紫垣がぺこりと上司に挨拶をする。
雨海博士は右手に色がバラバラになったルービックキューブを持っていて、胸の高さくらいにそれを持ち上げて紫垣と赤嶺に見せると、ヒョイッと回転を食わえて上に投げた。そして雨海の手にキャッチされた時には、ルービックキューブは6面色がそろっていた。
「すごい」
紫垣と赤嶺が感心する。




