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4-6

会議室にて紫垣と赤嶺二人だけで簡単なオリエンテーションが開催された。

紫垣はまず初めに、戦闘員のユニフォームを赤嶺に手渡した。

「戦闘用ユニフォームがこれね。絶対これ着なきゃいけないってわけでもないよ。洗濯で乾いてない時なんかもあると思うから、上下黒で統一してれば良い程度なんだ。よく見るとみんなちょいちょい違う服着てる」

紫垣は演台に立って、ただ一人の受講者である赤嶺に戦闘のレクチャーを始めた。ホワイトボードに、ヒーローを表す丸で囲まれた「ヒ」の印と、その周りに怪人を表す丸「怪」、戦闘員を表す丸「せ」を複数、という具合の図を描いた。

「こんなふうに、戦闘が始まったら戦闘員はヒーローを取り囲む。そして怪人とヒーローがつまんない問答を2.3やるから、それが終わったら俺たち戦闘員がヒーローに攻撃を開始するんだ」

「攻撃する順番は決まってるんですか?」

「決まってない。その時のノリだ」

「ノリですか…」

「俺たちにできる仕事はヒーローを疲れさせる事くらいだ。あいつらも怪人と同じで改造手術なんかを受けたいわゆる強化人間だから、戦闘員が倒せる相手じゃない。大切なのは俺たちは無理をしないってことだ。ちょっと攻撃してみて、本当にヤバくなる前に適当に攻撃喰らって倒れとけばいい」

「なるほど。でも紫垣主任は前回…」

「あれは特例だよ。うちが負けるのは毎回の事で、怪人もやられはするけど死ぬことなんてまずないのにね。なんとなくさ」

照れ隠しの様に指で顔を撫でる紫垣を見て

「ふふっ」

と赤嶺は笑みをこぼした。笑顔の中に特別な好意があるのに気付いているのかいないのか、紫垣はレクチャーを続けた。

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