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戦闘員たちが会議室から出ていった。紫垣と赤嶺は同僚たちに遅れて最後に会議室から出た。
「紫垣主任に寮の部屋を手配してもらうよう、鍋島総統に言われたのですが」
階段を下りながら赤嶺が言った。
「ここの寮に入るの?」
「家賃浮くのは大きいから助かります」
「うちの組織は妙なところ気前がいい」
「待遇がよくて、いい会社ですね」
「何事に対してもテキトーな組織なんだよ。そういうところ楽だけど、でも所詮悪の団体だからロクなもんじゃない。大学出たらこんなところじゃなく、きちんとしたところに就職した方がいい」
紫垣は年上らしく赤嶺の将来を心配した。
二人は会議室のある4階から2階に下りた。
「この建物、2階が戦闘員の居住施設なんだ。部屋にトイレお風呂は無いよ、トイレは各階、シャワールームは1階にある。あと食堂も1階にあるから、調理したかったら好きに使っていい。部屋は電子レンジと電気ケトルはいいけどガスコンロとかはダメ、火気厳禁ね。あと、建物入って正面受付のところが事務室になってるから、何か書類が必要だったら事務員のタカコさんに聞いて」
紫垣は歩きながら施設の説明を行った。
「3階は雨海キマイラ博士の実験室と物品倉庫、4階は会議室と応接室と総統の執務室だね。あと3階4階は怪人たちの居住施設にもなってる。普段は俺たち戦闘員が上の階に行くことはないよ。会議室行くくらいかな」
紫垣は2階の空いている一室の前に赤嶺を案内した。
「えっと、みんなここで生活しているんですか?」
「さすがに全員は住めないよ。この近くに組織が借り上げたアパートがいくつかある。アパートは各部屋風呂トイレ付だから人気で、今は空きがないんだ。自宅から通ってる人もいるよ」




