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「うちの組織、アルバイト雇用ありだったんですね」
あきれるとも感心するともとれる微妙な表情をする紫垣に
「あの…紫垣主任、OJTってなんですか?」
と赤嶺が尋ねた。
「オン・ザ・ジョブ・トレーニングの略だよ。一緒に仕事を実践しながら教える、みたいな意味かな。俺も詳しくはわかんないけど」
「ああ、そんなの授業で習ったことあるかも。なんか、大人な感じですね」
二人がこそこそ話す間に、ジェネラル鍋島は次の議題に移った。
「そしてもう一つの連絡事項だけど、これは俺からじゃなくて、相模国ヴィクトリアテレビの人たちに説明してもらうね」
相模国ヴィクトリアテレビのディレクター・野々村キング(40歳)がアナウンサーの湯川ユナを従えて会議室に入ってきた。
「こんにちは。相模国ヴィクトリアテレビ・ディレクターの野々村です。皆様ご存知の通り、先日の戦いでセイレーン・ウヌスの十河トウコさんが無許可の発砲事件を起こしたため、セイレネスは当面の間アイドル活動を自粛することとなりました。これに伴って番組の『人魚姫戦隊アイドル・セイレネス』も休止あつかいになります。私たち相模国ヴィクトリアテレビとしましては、セイレネスに変わりまして、ジェネラル鍋島総統率いるニジヘビ団にあの番組枠を受け持っていただくことを決定しました」
またもや団員たちは驚かされた。が、赤嶺だけは
「ええ…セイレネス終わっちゃうの?」
と他の団員とは少し違う方向で驚いていた。
「ここからは、私が説明させていただきます」
とユナが説明を引きつぐ。
「主演者が不祥事を起こすと、その影響は多岐にわたります。最近はいろいろと難しいご時世で、ちょっとしたことでも抗議とかクレームがバンバン来るのです。そのたびに、後処理にも時間を取られてしまうし、当事者でもないのにペコペコ頭を下げなくてはいけません。…もう、嫌なのです!」




