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「はい、もう俺が来たからにはお前らみんなもう手遅れだから覚悟してくださいねー。お前もお前もお前もー」
黒鉄カリギュラは十手で赤嶺やバルバリッチャやリャマ宇田川を次々に指しながら言った。黒鉄カリギュラが悪の組織達のイベントに乱入する様子を、ガーゴイルテレビは悪魔星教団が座っている側から撮影した。
黒鉄カリギュラの乱入によって式が中断されたかのように見えたが、
「きーみーがーあぁ よーぉーはぁー…」
とアウロラは状況お構いなしにアカペラで歌い始めた。
「ちょっとダメダメ!はい、やめてー!悪の組織が国歌なんか歌うんじゃありませんよーって話」
黒鉄カリギュラが十手の先端をアウロラに向けてブンブン振って歌を止めた。
「なんだいなんだい!せっかくイベントで国歌斉唱するからって、おばあちゃんに聞いてもらって練習したのに!」
アウロラが頬を膨らませて文句を言う。
「お前のおばあちゃんは孫が悪の組織に入っているのは容認なのか?」
黒鉄カリギュラがやや困惑気味に言い返した。
ステージ横の赤嶺も司会のマイクを使って
「国歌斉唱を邪魔するなんて!あっち系の団体の人ですか?」
とヒーローを責めた。これに黒鉄カリギュラが
「あっち系の団体とか誤解を招くこと言うなよ。テレビ放送もされるんだぞ」
とガーゴイルテレビとヴィクトリアテレビのクルーたちを交互に見る。ガーゴイルテレビのアナウンサーの坂田ゴルゴが両腕で大きくバツ印を作って見せた。ヴィクトリアテレビのユナも両手人差し指で小さくバツ印をしている。
「ほら、な?テレビって色々大変なんだよ。俺が人のこと言えた義理じゃないけど、ちょっと発言には気を付けようぜ」
黒鉄カリギュラと悪の組織が言い合いをしているところに
「なんだこの騒ぎは」
と、予定されていなかったヒーロー、ダムガードがやってきた。彼はこの会場を見回してステージの横断幕の
「悪の組織同盟調印式…」
とイベント名を読み上げると、自分の仕事がここにあることを認識した。
「なんだか不穏な事が行われているな。これは阻止しなければ」
ダムガードは言った。




